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13件
神様からひと言
著者 荻原浩 (著)
大手広告代理店を辞め、「珠川(たまがわ)食品」に再就職した佐倉凉平(さくらりょうへい)。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや……。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。
神様からひと言
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神様からひと言
2007/05/22 20:55
神様からのひと言で、会社は救われるか、急降下か。
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:由季 - この投稿者のレビュー一覧を見る
荻原浩さんのファンに人気が高い、神様からひと言を読みました。
うん。まず題名がうまい!中身が分からなくてもなんだか興味をそそる感じだし、中身を読めばタイトルの意味はすぐ分かるし、あぁーうまいなぁと思わせてくれる。
というのも、この会社の社訓が「お客様は神様。神様の一言は会社の命」といったものなのです。お客様からのクレーム。神様からのクレーム。それは会社の財産になるか、はたまた切り捨てられるものか。
物語は、食品メーカー珠川食品に転職した主人公涼介が、お客様相談室に配属されるところから始まります。
お客様相談室。もうネタの宝庫ですよね(笑)この設定だけでページをめくるスピードがあがります。
荻原さんの小説は、これにかぎらず、主人公の職業の描写が細かく、その職業の人なら読めば役立つテクニックがたくさん書かれてて面白いです☆
お客様相談室にかかってくる様々な電話。それにより発覚してくる、会社の商品の問題点とダークな経営。
一社員の涼介と同僚が少しずつ少しずつ、会社を動かしていきます。
ラストは爽快!
会社員の人には勇気を与えてくれる作品ではないでしょうか。おすすめです☆
2016/12/29 12:46
あれもこれも神様からのヒトコト
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンポよくて読みやすかった。わたしもコールセンターで仕事しているので、実はすごいためになってしまった。篠崎さんはすっごいな。ああいう人たまにいる。謝罪が上手な人。篠崎さんが語る電話応対の極意。まさにそれなんです。会社で受けたクレーム研修時の言葉にぴたり適合。相手の話聞ける人、聞けない人いるんだよね。ある程度は訓練可能だけど、相手の懐に飛び込めるかどうかはやっぱ才能なのかな。利己的な人間が徹底的にぶちのめされるのは痛快。萩原さんの得意分野。題名、一瞬「いい話」っぽけど、それだけでない裏切りあり。優秀な一冊。
神様からひと言
2021/08/31 23:11
底なしにおもしろい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
449頁の文庫本ですが、読み始めると面白過ぎて、頁の残りが少なくなるのがとても惜しくなりました。
ただひたすら面白く、涙もたくさん流しました。
荻原さんの作品は安定感抜群です。