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6件
夜叉萬同心
著者 辻堂 魁(著)
北町奉行所の隠密廻り方同心、萬七蔵は、目的遂行のためには手段を選ばぬやり方から、「夜叉萬」と呼ばれ密かに恐れられていた。脂粉の香りを残し去ってゆく辻斬りの探索の過程で七蔵が見た卑劣な真実とは――。七蔵のふるう豪剣は、誰を斬り、何を裁くのか? 悪道を歩む人間を見つめ、その因果や定めを鮮やかに描き出す、名手による時代小説、超絶の醍醐味ここにあり。
夜叉萬同心 浅き縁
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本所の女 文庫書下ろし/長編時代小説
2020/01/02 11:24
大好きな本です。
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は、お甲さんにスポットが当たる作品でした。
お甲さんの過去は掏摸の娘で、母親と早くに別れたくらいしか知りませんでした。
私の早合点なのか、母親はてっきり亡くなったものだと思っていました。
しかし、再会、お甲さんの活躍、そして母親との別れ…お甲さんの健気さに胸を打たれました。
この巻ばかりは、七蔵は脇に追いやられた感じで、「それも良し」と穏やかな笑顔を浮かべる七蔵を想像しています。
もどり途 文庫書下ろし/長編時代小説
2020/01/01 20:10
次巻も楽しみです。
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
少々手法というか描き方がこれまでと変わったなと思いました。
八丁堀の屋敷の面々がいくつかの場面にちりばめられていたのが、今回は少なくて、それにはがっかりしました。
でも、嘉助や樫太郎と、仕事を大事にこなしていく七蔵からは心地よい人情も感じられました。
藍より出でて 長編時代小説
2019/12/31 21:11
「過去」とは、切ないものですね。
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここに来て、七蔵の過去がいろいろ明らかになりました。
若くして亡くなった妻・妙のこと、妙にまつわる人々のこと、とくに妙の兄が七蔵の幼なじみで、この巻で悲しい悪党になって現れた…予期せぬことでした。
幼い頃のほのぼのとしたあるいは凛とした間柄のまま人生を歩むことの難しさを、この巻で思わずにはいられませんでした。
それにしても、別嬪な白い猫の倫、この、浮気者……。