電子書籍
機捜235
著者 今野 敏
渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊所属の高丸。公務中に負傷した同僚にかわり、高丸の相棒として新たに着任したのは、白髪頭で風采のあがらない定年間際の男・縞長だった。しょぼくれた相棒に心の中で意気消沈する高丸だが、実は、そんな縞長が以前にいた部署は捜査共助課見当たり捜査班、独特の能力と実力を求められる専門家集団だった……。
機捜235
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紙の本機捜235
2022/10/01 08:51
機捜235
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
縞長と高丸の新たなコンビが誕生です。機捜が主人公です。どこまでやるのかが難しそうですね。短編が主人公および背景がわかりやすく心地良かったです。縞長の見当たり能力は抜群ですね。いつまでもつかな。第二弾が注目です。
電子書籍石礫(せきれき) 機捜235
2022/11/29 08:18
〈石ころ〉の物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊所属の高丸卓也を主人公とする短編集 『機捜235』 の続編である『石礫 機捜235』は一本の長編です。
高丸と縞長が密行中に指名手配の爆弾テロ犯・内田を発見し追跡したことで、内田が追跡に気付いてタクシー運転手を人質に取って建築現場に立てこもるという事件が発生します。
一方、パトカーでパトロール中だった自ら隊の吾妻と森田も内田が誰かと会ってリュックサックを交換しているところを中目黒駅で目撃しており、その目撃情報を立てこもり現場に来た特殊班SITや所轄刑事に報告するものの相手にしてもらえなかったため、高丸・縞長と共に独自に内田が立てこもる前に何をしたのかを探り出します。
立てこもりは成り行きとはいえ陽動作戦の可能性もある。内田が中目黒駅であって荷物を交換した相手こそが爆弾をどこかに仕掛ける可能性もあり、その緊急性が認められて、4人は機捜・自ら隊としては異例だが、警視庁本部に建てられた特捜本部に参加することになります。
石ころには石ころにしかできないことがある-警察内では軽んじられがちな機捜や自ら隊のような〈石ころ〉が「部長や総監といった方々を支えているんだ」と他作品でもおなじみの捜査一課の田端課長が高丸たちの働きを労う。
縞長のかつての同僚がSITで、縞長を「役立たず」と罵るシーンがありますが、今回も見当たり捜査班で鍛えた指名手配犯を見分ける縞長の眼力と記憶力が捜査の中で遺憾なく発揮され、結果的に元同僚にぎゃふん(?)と言わせることになり、胸のすく思いを味わえます。当の縞長は達観していて、警察官としての責任の重みにさらに自分を律しようとする謙虚さを持っているので、高丸もそれを見習おうとするところは微笑ましいですね。
紙の本機捜235
2022/06/20 15:06
テンポ良く事件が解決していきます
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビ版を見て原作を手に取りました。元見当たり捜査官の縞長の「特殊能力」でテンポ良く事件が解決していきますが、その分登場人物たちの心情を味わえるように思いました。続編の長編も楽しみです。中村梅雀さんや平岡祐太さんの配役もピッタリですね。
紙の本石礫 機捜235
2022/10/09 18:28
テンポ良く楽しめるエンタメ作
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビドラマ版も楽しい「機捜235」シリーズの第2弾。長篇ですが、テンポ良く徐々に事件が拡がっていく展開に引き込まれました。高丸・縞長のコンビは勿論、本作は自ら隊の吾妻(ドラマ映えしそうです)や田端課長も良い味を出していて、存分に楽しめるエンタメ作でした。