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46件
新宿鮫
著者 大沢在昌
ただ独りで音もなく犯罪者に食らいつく――。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島(さめじま)。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津(きづ)を執拗に追う。突き止めた工房には、巧妙な罠が鮫島を待ち受けていた! 絶体絶命の危機を救うのは……。超人気シリーズの輝ける第1作!!
鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集
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暗約領域
2022/01/20 22:22
暗約領域
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
桃井が殺されてから久々に新宿鮫をよみました。今回は金石と北朝鮮、日本の諜報部とのからみの展開からタミフルを探すというものでしたが、ヤクザの田島組もからみ絶妙な面白さでした。シリーズの中でも秀作といえると思います。まだ、陸が捕まっていないので新宿鮫シリーズは続くと思います。次回作が楽しみです。
氷舞
2002/07/22 11:48
公安との暗闘
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:奥原 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新宿鮫シリーズ第六弾。今回は、これまでも鮫島と公安部との暗闘は多岐に渡って繰り広げられては来たが、メインテーマとして描かれるのは初めて。
キャリア警官は入庁したら階級は警部補から始まる。そして殆どの者が一年後には警部に自動的に昇級する仕組みになっている。
しかし鮫島は入庁してから何年も経つのに未だに階級は警部補のまま。しかも警視庁ではなく、所轄署である新宿署の生活安全課に勤務する一警官の身分である。なぜこのような飼い殺し状態となっているのか。詳しくはシリーズ第一作目の新宿鮫に描かれているので割愛するが、つまるところ鮫島は公安部の監視対象となっているのである。
今回の出だしは、あるホテルの一室でCIAの元工作員が変死する。調べていくうちにこの元工作員は過去に公安警察と結託して日本での政界工作を行っていたことが明らかになる。そして当時、約二十年前に殺人事件が起きていた。
捜査を進め、核心に迫る鮫島。それを阻止しようとする元公安警察の立花。立花は鮫島の手からある秘密を守ろうとして手段を選ばずに鮫島を仕留めにかかる。いったい立花は何を守ろうとしているのか。
ラストの種明かしには相変わらず驚かされる。
新宿鮫
2002/07/17 15:57
金字塔の第一歩
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者大沢在昌の代表作であるシリーズ第一作。
主人公である鮫島はキャリアでありながらなぜか新宿署の生活安全課に勤務する警部補。しかも転勤も殆ど無い。飼い殺し状態である。なぜなのか。その答えは本書にある。
鮫島は警察の中の一匹狼でありアウトローである。妥協を許さず、食らいついたが最後、相手が倒れるまではなさない。まさに“鮫”である。
本作品のテーマは、密造拳銃である。犯人は様々な形態に模した拳銃を密造しそれを街にばらまいている。それを追う鮫島。そこに歌舞伎町に巣くうやくざも交え、警察機構の腐敗とも戦う姿も描きながら、職務を全うしようとする鮫島の姿がかっこいい。