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4件
高慢と偏見
著者 オースティン (著) , 小尾芙佐 (訳)
溌剌とした知性を持つエリザベスと温和な姉ジェインは、近所に越してきた裕福で朗らかな青年紳士ビングリーとその友人ダーシーと知り合いになる。エリザベスは、ダーシーの高慢な態度に反感を抱き、彼が幼なじみにひどい仕打ちをしたと聞き及び、彼への嫌悪感を募らせるが……。緻密な構成と秀逸な人物造形、迫力あるドラマがダイナミックかつ繊細に描かれる。躍動感あふれる新訳!
高慢と偏見(下)
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2019/11/29 15:22
ロマンス小説の元祖とも言われており?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本は読まないけどこれは大好き!という友人と、良さがサッパリわからない、どっちの性格も秀でて魅力と思えない。という友人と真っ二つな感想は面白いです。
個人的には、これは二人の捻くれた性格はもちろん、この時代背景、描写される静物込みで名作だと思っています。
高慢と偏見 上
2019/04/19 14:58
ロマンス小説の原点
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
未だこれを超えるロマンス小説に出会ったことはありません。
リジーとダーシー、客観的に見ると凄く魅力的な二人、だとも思えないのですが、この回りくどさも含め時代背景であり物語の一部だと思っています。
高慢と偏見 下
2011/12/20 07:42
エリザベスの成長と、強さ。おっとりとした恋愛模様かと思うと、それだけじゃないんですこれが。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アヴォカド - この投稿者のレビュー一覧を見る
オースティンの面白さを、正確に表してみようとすると、なんだかう〜んと唸ってしまう。面白さ、と言っていいのかどうかもアヤしい気がする。
しかし惹かれる、読みたいと思うのは何故だろう。
激しさや、これと言って大きなアップダウンがあるわけではないんである。静かで、牧歌的とも言えるかもしれない。
恋愛沙汰にしても、キッタハッタや転落があるわけではない。
そもそもが生活に困らないお金持ちの人たちの話なので、気持ちが切羽詰まったりしないんである。
邸があって庭園があって馬車やパーティがあって。部類で言えば、コージーな。
TVの昔の”トレンディドラマ”の時も、「あんたたち、少しはマジメに仕事しなさいよ!!」と思っていたが、ここにいる人たちには女性はともかく男性たちにも、差し迫った仕事の様子は見えない。
おっとりと、恋愛や人の気持ちにかまけていられる。
そういう意味では、19世紀の”トレンディドラマ”、と見ることも出来る。。。
「ああ、リジー、愛情のない結婚だけはしないでちょうだい」なんてセリフも差し込まれはするが、愛情も何も、相手の方にお金あってのことである。
母親も、娘たちのお相手に関しての基準は「資産」のようで、リディア→ジェイン→エリザベスとヒートアップしていく様子が可笑しい。
一番好きなのは、もちろん、エリザベスの、レディ・キャサリンへの啖呵の場面である。そーだ、言ったれ言ったれ、と心の中で大応援、大喝采である。エリザベスという女性のバイタリティが頼もしく、眩しい。
このシーンがあるからこそ、おっとりとした恋愛模様だけでなく、しっかりメリハリがついているのだと思われる。