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21件
小説フランス革命
著者 佐藤賢一
1789年。フランス王国は破産の危機に瀕していた。大凶作による飢えと物価高騰で、苦しむ民衆の怒りは爆発寸前。財政立て直しのため、国王ルイ16世は170余年ぶりに全国三部会を招集する。貴族でありながら民衆から絶大な支持を得たミラボーは、平民代表として議会に乗り込むが、想像もしない難題が待ち受けていた――。男たちの理想が、野望が、歴史を変える! 一大巨編、ここに開幕。
革命の終焉 小説フランス革命18
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聖者の戦い
2012/02/10 08:35
一次革命が終わり、本格的な革命が始まる前の有象無象の戦い
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:事務員ピーク - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻では後の外相にして美食家としても名を残す男、タレイランも登場。
左派と右派、日和見の平原派、さまざまな思惑と視点が交錯する。
議会の争点は、教会の権威と財産に及ぶが、
神の衣をまとって世俗に関わる彼らは一種の怪物だった。
それを懐柔するとなれば、議場でなく密室で政治が決まるのは世の常か。
俺はこの小説で描かれているミラボー像には好意的ながら、現代の思考に照らせば、ここで彼がやっているのは裏談合に他ならない。
実際問題、こうした根回しや事前折衝が無いと物事の議決はできない。
とは知りながら、ロベスピエールの理想家ぶりが少し眩しくもある。
ただ、彼はその潔癖さゆえに恐怖政治を敷き、自分も断頭台に散ったのだが。
革命のライオン
2015/02/04 17:45
読み易いです
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いのっぺ - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常に読み易く、若き日のロベスピエールの性格や思考の表現などはリアリティがあって、興味深いです。ミラボーに出会わなければ、彼の人生はどうなっていたのかな、と思いを馳せずにはいられませんでした。
パリの蜂起
2015/02/04 17:39
読みやすいです
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いのっぺ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に読み易いです。当時のパリの雰囲気や個性ある各登場人物の息遣いがリアルに感じられ、引きづり込まれるように、気付けば時間はあっというまに過ぎてしまいます。