小説フランス革命 みんなのレビュー
- 佐藤賢一
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王の逃亡
2012/05/17 17:25
フランス王政廃止の歴史
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
紆余曲折を経ながらも、現在フランスが共和国であるのは、フランス革命のため。特に、本巻では国王ルイ16世の逃亡がいかに失敗したのかが書かれており非常に興味深い。
もちろん、小説であるから事実と異なるところはあるだろうが、フランス革命と言う一つの歴史を興味深く読ませてくれる。
ダントン派の処刑
2020/01/23 05:36
シリーズ屈指の巻
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
この長い話の中で、この巻は屈指の巻だと思います。冒頭から、デムーラン、ダントンの逮捕という、いきなりトップギアの展開で、読みどころ満載。革命裁判所でのダントンの言動、リュシルとロベスピエールとの面会、姑息な手段ばかり使って人を貶めていくサンジュスト、そして圧巻は断頭台に護送されるまでのダントンがデムーランに語る言葉の内容『俺の人生に悔いなし』にグッときます。本当にやり切った人間にしか言えません!独裁者になってからもロベスピエールが少し美化されすぎていると思いますが、最終巻でどのような運命になるのか結末は分かりつつも楽しみます!
徳の政治
2019/12/31 04:52
政権の私物化
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランスのためには徳の政治が必要、徳の政治のためには、恐怖政治が必要。自分と異なる思想を持つ者は革命を停滞させる者として次々と断頭台に送り込むロベスピエール。遂にはエベールまでも。自分では悪いことをしていない、理想を求めているだけということらしいですが、客観的に見ると・・・これがまだわずか200年前の時代。どこかの国でも国民のためにと言いつつ、政権の私物化。都合の悪い文書は廃棄と、独裁政治まがいのことをしていますが。次の巻のタイトルは『ダントン派の処刑』寂しい限りです。
粛清の嵐
2019/12/19 05:28
まさに粛清の嵐
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんで人や組織はすぐに驕りが出るのか?今作はデュシェーヌ親爺こと、エベール派が台頭し、マリーアントワネット、ブリュソなどのジロンド派が相次いで処刑されるという寂しい、まさに粛清の嵐。処刑される程のどのような罪を犯したのか、デムーランの気持ちが分かります。特にロラン夫人は憎たらしかったですが、最後の断頭台の場面は気の毒。分からないのはロベスピエール。どうしてこのような事態にしたのか。今後、本当にダントンやデムーランと、また共に動くことになるのか、疑問です。
ジャコバン派の独裁
2019/12/01 04:29
議会の無為無策
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
議員たちはフランスをよくするためと思っているかもしれませんが、やっていることは権力闘争。その闘争に明け暮れ、無為無策の議会。暴動が発生している最中でも、まだ議会が平気で議論している。そりゃ人民は怒るよなぁ、と同情してしまいます。そして、そんな中、終盤ではこれまで共に動いてきたロベスピエールとデムーラン・ダントンが袂を分かつ転機になるのではないかという場面も。なんだか寂しい気持ちになりました。
サン・キュロットの暴走
2019/11/17 03:11
いつの時代も同じ
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジロンド派対ジャコバンクラブ。前巻では、ルイ16世の処刑という形で、ジャコバンクラブの勝ち。今作でこの対決は、ジャコバンクラブのマラがジロンド派から告発されて裁判になります。内乱状態、一方で外国との戦争という最中、政治は権力争い。本当にいつの時代もそんなものなのですねー。
共和政の樹立
2019/10/26 19:28
先鋭化するジャコバン党
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
遂にルイ16世が断頭台に。罪名は国家反逆罪。すでに共和制に移行している中、なんで処刑されなければいけないのか。ルイが気の毒でした。ジャコバンクラブが、ますます先鋭化してくる気配がプンプンします。サン・ジュストという新たなキャラも登場し、次巻も楽しみです。
八月の蜂起
2019/10/09 03:41
共通の敵
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
遂にルイ16世が幽閉。とはいえ、まだまだ内戦状態。一方で外国との戦争は連戦連敗。逆にこれが内戦状態のフランスがまとまるきっかけになりそうなところでこの巻は終了。いつの時代も共通の敵が現れると、意外とまとまるものです。
ジロンド派の興亡
2019/09/13 05:54
いつの時代も変わらない政治家たち
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
折返しの第10巻。この巻では、いつの時代も変わらない派閥争い。ジャコバンクラブの中でもジロンド派が台頭。ロラン夫人の工作もあり内閣の多数を牛耳り、オーストリアに戦争を吹っかけるという巻。この頃から派閥の権力争いがあったとは。いつの時代も変わらないなぁと改めて感じさせられました。さてオーストリアに戦争を吹っかけるも弱小フランス軍。もう少し先ですが、これがナポレオン戦争では連戦連勝になるのですから、指揮官の力は偉大だなぁとも思いながら、引き続き第11巻へ!
戦争の足音
2019/08/27 07:17
いつの時代も変わらない権力者の姿
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
絶対王政の時代に戻すために、他国に戦争を仕掛けようとするルイ16世。政治家、権力者が、自らの人気を取り戻すために、他国を貶めるためにいろいろ仕掛ける姿は、貿易戦争を仕掛けるトランプ、対日強硬路線で人気を保とうとする某国某大統領などなど、今の時代にもまさに当てはまるのではないかと思いました。それに巻き込まれる国民にはええ迷惑です!さてさて、これでようやく半分に到達。残り半分も楽しみ!この著者の最近出た『ナポレオン』も是非読みたい!
フイヤン派の野望
2019/08/08 05:49
だんだん血なまぐさく!
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
王の逃亡に端を発し、ジャコバンクラブは、王を廃位して共和制を目指す共和制派と王を傀儡に政治利用を目指す立憲王政派で対立。その結果、ジャコバンクラブの大半のメンバーが離脱して、立憲王政を目指すフイヤンクラブを新たに結成。 その中、王を廃位する署名活動をしていた者たちをラファイエット率いる国民衛兵隊が虐殺するという事態に。フランス革命といえば、ジャコバンクラブの独裁というイメージでしたが、こんな流れがあったとは、初めて知りました。今後、どう巻き返すか楽しみです。
王の逃亡
2019/07/23 15:33
可哀想なルイ16世
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミラボー亡き後、何かと不自由だった国王ルイ16世が遂に家族とパリから逃亡!今作ではルイ16世の視点で描かれており、思わず逃亡を応援してしまいました。頑張っているつもりだけど、使えないフェルセンを見ていると、こいつしか頼る者がいない王が可愛そうになります。最後はヴァレンヌで、遂に王であることがバレてしまい、さぁこれからどうなるか楽しみです。
シスマの危機
2019/07/11 05:42
ミラボーの死
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
今巻のハイライトは死の床につくミラボーがタレイラン、ロベスピエールに語りかける場面。そこで語られる驚くべきクーデターの内容。残念ながら理想半ばで去ることとなったミラボーが気の毒。ミラボーの遺言にもかかわらず、今後ロベスピエールは独裁者になるのでしょうか。ミラボーが去り寂しくなりましたが、先が楽しみです!
議会の迷走
2019/06/29 03:21
神がかってきたミラボー
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
話術、交渉術、魅力、そして裏工作と政治家にとって必要な資質を全て兼ね備える、もはや神がかり的なミラボーの活躍。この巻ではそれがますます際立ってきた感がします。また、その他ダントン、タレイランらも個性的。何となく名前しか知らなかった人たちの性格やフランス革命で果たした役割が徐々に見えてきた気がしましたが、まだまだ物語は続くようです。
聖者の戦い
2019/06/18 05:34
議会での論争
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス革命って前巻のバスティーユの襲撃っていうイメージしかなかったのですが、この巻では、財産の国有化、ジャコバンクラブの設立、宣戦講和の決定権の論議と、実は議会での論議がその後にあったことを知りました。右翼、左翼ってよく言われますが、恥ずかしながら、この巻を読んで初めて意味が分かりました。いろいろ勉強になります!