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105件
後宮の烏
後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ者さがしまで、何でも引き受けてくれるという――。時の皇帝・高峻は、ある依頼のために烏妃の許を訪れる。この巡り合わせが、歴史を覆す「禁忌」になると知らずに。 【目次】翡翠の耳飾り/花笛/雲雀公主/玻璃に祈る
後宮の烏7
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後宮の烏 1
2018/06/21 19:00
花と鳥
18人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナナカマド - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまたある後宮ものライトノベルですが、
好きな作家さんの作品なので手に取りました。
ほんのりホラー風味なのと、
主人公の置かれている境遇、
登場人物たちの性格設定などもあって、
静謐な雰囲気の小説です。
主人公は牡丹を扱うのですが、
その他にも登場する場所それぞれに、
その場所らしさのある植物があり、
物語にも絡んできます。
また、
タイトルにもあるように、
鳥も重要な要素のひとつとなっています。
花と鳥。
陰惨なエピソードが多く出てきますが、
美しい小説を読んだ・・・という印象が残りました。
2019/02/07 13:04
物語の世界観に惹かれました!
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロビン - この投稿者のレビュー一覧を見る
皇帝の高峻と烏妃の寿雪、二人は似た者同士です。
幼少期に独りぼっちになった事、母親を助けられなかったことで自責の念がある事
そういった過去や現在の立場からなのか自分の気持ちを上手く伝えられない事など。
そんな二人が少しずつ心を通わせていく、でも本心に気付かないっていう焦れったさ。
今後この二人がどうなるのかって思ってたら新刊が出てるらしいので楽しみです。
しっかりしてそうな寿雪が食べ物に釣られるってところが可愛いらしくて和みます。
後宮の烏 6
2021/09/02 16:06
二人に幸せになってほしい
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
前回がとても気になるところで終わっていたので、待ちに待った新刊です!寿雪の魂がもどったときの、高峻と寿雪のやりとりがすごく好き。本当に二人には幸せになってほしい。できれば、二人で、と思わずにはいられません。言葉少なく、冷静な高峻が、寿雪のために行動するときは、気持ちがもれだしている様子にぐっときます。また、今回、どんどんお話の大筋が展開していき、作者の書く世界の奥深さにひきこまれました。読み終わったばかりですが、続きがきになってしかたないです。次巻が早めに出版されますように。