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92件
東京バンドワゴン
著者 小路幸也(著)
東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は、今は珍しき大家族。60歳にして金髪、伝説のロッカー我南人。画家で未婚の母、藍子。年中違う女性が家に押しかける美男子、青。さらにご近所の日本人好きのイギリス人、何かワケありの小学生まで、ひと癖もふた癖もある面々が一つ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎ。日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生!!
ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン
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マイ・ブルー・ヘブン
2011/08/30 08:47
東京バンドワゴン。なんて優しくノスタルジックで心和む響き
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京バンドワゴン。なんて優しくノスタルジックで心和む響きなんだろう。
少々訳ありで実は裏の大物とも業界にも顔の効くオオモノ主人が構えた古本屋「東京バンドワゴン」。
ここで起こる珍騒動や怪事件、人情あり笑いあり涙ありの4世代同居!ホームドラマが読者を喜怒哀楽させた本編が終わってしばらく立つ。こうして番外編というかたちで彼らの若き日に再会出来たこと、そして本編では語られなかった堀田家の秘密が明かされいっそう魅力的になったのは本当に喜ばしい。
ただ今回はちょっと趣が違う。なにせいつもは優しく丁寧に空からツッコミをいれてくれる語り手、曾祖母サチさんの若き日、彼女が堀田家の一員になるいきさつが今回のおはなしなのだ。つまりいつもの丁寧口調な見守り&語り手がいない。読者は本編とはちょっと違う、より直接的で臨場感のあるストーリー展開をたのしめるというものだ。
本編では日常にちょっと変わった珍事件が多かったけれど、今回は国家を巻き込む大騒動。諜報機関やら軍人やら大使館やらを巻き込んだ、とんでもない話なのだけれど、なぜか「東京BW」なら・・・堀田家なら許せてしまう。これも人徳ならぬ「本徳」であろうか。
舞台は戦後間もない東京。のちの「サチさん」は名家五条辻家のご令嬢で咲智子といい、ある日突然父母から小箱を一つ手渡され独りで伯母の家に逃げろと命じられる。途中米兵にからまれているところを英語も豊かで腕っ節も強い勘一に助けられ、そのまま彼と父・草平の家に逃げ込み「勘一の嫁」として住み込むことになった。
「国家機密」が入っているという五条辻家の小箱とサチを守るため堀田家に個性豊かで頼もしい用心棒?たちが続々と集結する。超グラマーな女戦士マリア、貿易商を営む勘一の悪友、腕っ節のジョー。そのジョーを用心棒に雇っている日本の裏の重鎮・ブアイソーさん。陸軍情報部の野良猫・十朗… 。
どうしてたかだか古本屋のオヤジがこんなものすごい関係をもっているのか顔が広いのかはおいおい。
とにかく彼らの個性が楽しく明るく優しくて、サチのように思わず顔がほころんでしまう。
きっと彼らのそのまぶしさも、それぞれが抱えた重く辛い事情の上に出てくるものなのだろう。
本編で既に日だまりのような大家族/堀田家一族をみてきているのだからこの物語が素晴らしい大団円を迎えることは言うまでもない。けれど「東京バンドワゴン」はいつだって、最後までわくわくさせてくれる、ウキウキさせてくれる。読む人の心を素直に和ませてくれる。
核家族どころか少子化問題に悩まされ、今や失われてしまったサザエさんのような家族の大きさ温かさ。
現実にはとてもあり得ないような家族でも、お話ならではの突飛な設定でも許せてしまうのは
きっと彼らの素敵な関係や心躍る活躍があるだけじゃない。
私の中に「そういう家族があったっていいじゃないか」という願いが在るからだ、そう思いたい。
彼らにまた、別の形であえることを願いつつ。
東京バンドワゴン
2013/10/14 18:24
ひまつぶしにぴったり
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふわふわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホンワカ暖かい家庭もので、ひまつぶしにはぴったり。語り手が亡くなったおばあちゃんで、コメントが多いので、読みにくいところはありましたが、慣れたら大丈夫になりました。軽く読めるので続編も買っていいかなと思わせる本でした。
ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
2018/05/20 09:05
早く次を読みたい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
勘一ジイチャンから鈴花ちゃん.かんなちゃんまで、長いシリーズだから堀田家の人々は親戚みたい。
花陽ちゃんの入試結果が気になるし、研人はブレーク?
まだまだ続けて欲しいけど、いつかは来るシリーズ最終巻、もうちょっと待ってね。
LOVEだねぇ。