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50件
常野物語
著者 恩田 陸
膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから――「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。
エンド・ゲーム 常野物語
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2025/06/07 08:03
連作短編集という形式の魅力
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
連作短編集という形式の魅力を十二分に発揮した作品である。登場人物やエピソードに関連をもたせながらも、一編一編事に違った形式を使用しても違和感がない という 面白さに気づいた。往復書簡形式が混ざるところなどなかなかに面白い。
さて肝心の内容であるが、冒頭作の「引き出し」に大いに感銘を受けたが、それ以降の作品には残念ながらそれほど心を動かされなかった。
エンド・ゲーム
2024/05/07 19:56
最終巻
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
常野物語三部作の最終巻。
裏返さなければ裏返される、オセロゲームの世界に生きる拝島暎子、時子親子。
暎子が眠ったまま目覚めなくなり、残された時子の前に現れた洗濯屋。
結末がいまいち理解できなかったが、映子の再婚相手の存在に救われる。
光の帝国
2024/02/09 03:47
クールな人たち
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な能力を持つという常野という地域出身の人たちの物語で短編集です。標題作はあまりの救いの がなく、気分が落ち込む展開に愕然。また、中には正直、よくわからない話もありましたが、評価が高い作品なので、これは私だけがそう感じるのかもしれません。オセロゲームの主人公はなんとなくクールで良かったですし、こんな人いいなぁと、思うような主人公が何人かいました。しかし、人と違う能力を持つって大変だなぁと改めて感じさせられた一冊です。