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7件
八丁堀強妻物語
著者 岡本さとる
どこまでもお人よしの夫婦が挑む神隠しの謎。
身分の違いを乗り越え、晴れて夫婦となった柳之助と千秋。大盗・竜巻の嵩兵衛一味も召し取り、二人の一層の活躍が方々で期待されていた。
そんなある日、見廻り中の柳之助の目の前で、若い娘が大川へと身を投げた。娘の名は、おいと。柳之助は近頃起こっている娘の「神隠し」が、このおいとの身投げとどこかで繋がっているか否か、隠密廻り同心として探索を始める。
一方、恋しき夫のために戦う喜びを知った千秋は、柳之助の探索が気になって仕方がないようで――。
「取次屋栄三」「居酒屋お夏」の大人気作家が描く、涙あり笑いありの夫婦捕物帳、待望の第2弾!
押しかけ夫婦 八丁堀強妻物語〈五〉
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押しかけ夫婦 書き下ろし長編時代小説
2024/06/17 08:48
大団円。先ずは第一幕の終了?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
勧善懲悪の話で、どぎつい表現も濡れ場もなく、ほのぼのとしたお熱い夫婦のお仕事の話とでも言えばよいのだろう。勧善懲悪だから当然ながらワルも出てくるが、基本的に善意の人達ばかり。少なくとも、私の心は暗くなることなく明朗に読み進めた。アー、こういう風にお気楽に寝っ転がってテレビドラマでも観ているような小説ってのは実に良いものだ。
お決まりとなった大活劇、剣戟もあり、良い。具体的に剣でどう斬ってきたとかそんなことはどうでもよい。全体の雰囲気としてそれを感じさせる手管が心憎い。
お花、勘兵衛も忘れられることなく、登場して美味しいところを取っていく。
今作で一旦終了のようなので、第2作以降姿を見せなかった千秋の父親、兄も登場させて大暴れして欲しかったと思う。第2シリーズが始まるのであれば、環境も変わるので父親、兄の大暴れも読んでみたいと思う(それでは、幕府の屋台骨が危ないかもしれないが)。母親の登場も期待したいものだ。
総じて、心地よく読めた。
第2シリーズが出ることを願う。
恋女房 書き下ろし長編時代小説
2024/05/28 08:27
相変わらずの仲良し夫婦
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
奉行の密命で香具師の大立者・三喜右衛門の一家に隆之助と名乗って単身潜り込んだ隠密廻り同心・芦川柳之助。壺振りに扮した千秋とお花。
役者ですね。前作同様千秋の「私の情夫(まぶ)が…。」という啖呵がいいです。
叔父の勘兵衛は、いつもよいところで大活躍。九平治もよいしね。
オフクロ様の登場がないのが残念。
今回の策士、役者はお奉行です。
あとは読んでください。面白い。肩が凝らない。
次作を楽しみに待つ。
隠密夫婦 書き下ろし長編時代小説
2024/05/22 09:17
潜入捜査。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ざっくり暗黒街での潜入捜査。単独操作ならば緊張の連続だろうが、恋女房の千秋と一緒ならば、それはそれで楽しいだろう。実際のところ、強妻だし。
前2冊同様にお花も活躍。今回は九平治も活躍。荘三郎も粋な裁き。
忘れてはいけない叔父の勘兵衛も加わり、最後は大活劇。
ああ、面白かった。そう、面白いのである。感動よりも、スカッと、ホロリと。
これドラマにしても面白いのでは。とは言え、実写は具象化するので小説の面白さ、柔軟さを半減するので、やはり小説として読む方がよい。
続いて、次作を読む。