- みんなの評価
17件
ひと
著者 小野寺史宜
店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら東京の私大に進ませてくれた母。―その母が急死した。柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続いた。そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の惣菜屋で、買おうとしていた最後のコロッケを見知らぬお婆さんに譲った。それが運命を変えるとも知らずに……。
ひと
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
ひと
2019/01/20 20:05
受け入れる強さ
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母の急死で天涯孤独になった聖輔、大学を中退し偶然出会った総菜屋でのバイトを始めます。
孤軍奮闘する聖輔にみんなが手を差し伸べる人情が暖かい。もちろん、不愉快な人や相容れない人も出てくるけど。
境遇を受け入れ、やらなければならない事を自覚、目標を見つけながらも諦めなければならいことは諦める。
でも、最後には諦めたくないものが見つかります。
ひと
2019/06/13 17:09
ひと
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞ノミネートしていたので読んでみたら、とてもいい小説だった。総菜屋との出会いから、孤独な青年の人生をが動き出す。人生は、いろんな人に支えられて生きていくという物語だった。
ひと
2021/02/06 08:08
文体が引き込まれる
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かのま - この投稿者のレビュー一覧を見る
特別なにか大きな事件が起きたわけではない。なにげない日常をつづっただけなのに、なぜかとても引き込まれる。短いセンテンスで平易な言葉でつづられているからか、読んでいてとても心地よい本だ。