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21件
幽世の薬剤師
著者 紺野天龍
薬剤師として働く空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)は、自身が専門とする漢方と現代医療の狭間で苦悩していた。そんなある日、病院からの帰り道で不思議な少女に出会う。「幽世(かくりよ)の薬師様、お迎えに上がりました」――気が付けば、そこは携帯の電波も届かぬ異界であり、さらに、謎の感染現象に苦しむ人々が溢れていた。これは病か。あるいは、怪異か。現役薬剤師が描く漢方×異世界×医療ミステリー、開幕!
あやかしの仇討ち 幽世の薬剤師(新潮文庫nex)
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幽世の薬剤師 5
2024/02/06 00:17
ファンタジー
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ウルヴァリン - この投稿者のレビュー一覧を見る
漢方とファンタジーとミステリーが混ざっていて、とても面白い。最後は予想していたとはいえびっくりさせられます。
幽世の薬剤師 4
2023/09/24 01:44
進展
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回はストーリーが一気に進展。
伏線の回収も
今回はミステリ仕込みの本格派でいい感じ。
世界の謎にも触れて一気にクライマックスの雰囲気。
幽世の薬剤師 1
2022/05/06 02:20
センスが良いし発想がすごい
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
代々漢方を家業として継承してきた薬剤師。
しかし現代医療では漢方の評価は低く悩んでいた。
ある日不思議な少女に出会ったことで「幽世」という怪異のいる独自ルールのある世界へ招かれてしまい、そこで怪異を祓う巫女に拾われて薬師として吸血鬼騒動に首を突っ込んでいく。
著者のミステリー趣味が被るのでミステリー作品は追いかけているのだけど、現役薬剤師とは知らなかった。
怪異を現代医学知識と照らし合わせて緩和する、という独自の切り口が見事。
怪異が発生する特殊世界観の中でそのルールを上手く操りながら説得力のあるトリックだった。
白粉→鉛中毒みたいな発想は非常に使い古された鉄板ネタなので出てきた瞬間察しがつくのだけど、そのポルフィリン症を怪異の発生する世界観と結びつけて吸血鬼騒動に絡めたり、その解決では終わらずにさらに二つの医学症例を根本原因に持ってくる発想の捻りが上手すぎる。
ついでに主人公が空洞淵(うろぶち)で屋号が伽藍堂というセンスも好き。
本当にこの作家さんと相性が良いわ。