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3件
わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯―
著者 城山三郎
下駄と靴と片足ずつ履いて――その男は二筋の道を同時に歩んだ。地方の一紡績会社を有数の大企業に伸長させた経営者の道と、社会から得た財はすべて社会に返す、という信念の道。あの治安維持法の時世に社会思想の研究機関を設立、倉敷に東洋一を目指す総合病院、世界に誇る美の殿堂を建て……。ひるむことを知らず夢を見続けた男の、人間形成の跡を辿り反抗の生涯を描き出す雄編。
わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯―
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わしの眼は十年先が見える 大原孫三郎の生涯 改版
2021/06/15 20:38
すごい人がいるものだ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
事業で成功し、莫大な資産を持つ家に生まれた経済的に恵まれた男の話。
こんなに大金を使い、人を育てる重要性を理解できる人がこの時代にいたことは
、おおいに倉敷市民は、岡山県人は、日本人は誇るべきですね。
倉敷を作り守った人ですね。
大原美術館、コロナでも頑張って下さい。
アイビースクエアー、行きたい。
わしの眼は十年先が見える 大原孫三郎の生涯 改版
2024/04/21 06:01
とてつもないお金持ち
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
孫三郎の若い頃東京での借金は現在価値で約10億円とのことだ。生涯でどれくらいのお金を寄付したのか、想像もつかないくらいだ。
倉敷に行き、アイビースクエアに泊まり、倉紡記念館を見て、大原美術館に行き、この本を読むと改めて、倉敷は孫三郎が発展させたと言っても過言ではないことがわかる。
孫三郎が總一郎に当てて書いた手紙は秀逸だ。
總一郎は早く亡くなってしまったのは残念だ。
わしの眼は十年先が見える 大原孫三郎の生涯 改版
2022/07/14 10:23
倉敷の近代史を知る
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:井沢ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
倉敷の経済・文化振興に貢献した大原孫三郎。今のクラレ。それ以外に中国電力や中国銀行の創立者だったことも初めて知り、倉敷だけではなく岡山経済にも多大なる貢献をした人物であることもわかった。素封家に生まれ何一つ不自由なく育った人だが、得てしてこういった人はぼんくらボンボンの二世で終わるケースも多いものの、この人は旧体質を是とせず構造改革し時代の流れにもうまく対処したという凄腕企業家になっている。この人の場合、人との出会いで大きな影響を受け、それを原動力にして企業経営を成長・発展させたというケースだろう。今回、この本を読み倉敷・岡山に行ってみようと思ったが、酷暑で行き先が制約されているというこちらの事情もあって、少しは涼しいだろうということで鳥取に行くことになった。またの機会に行ってみたいと思う。