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48件
楽園のカンヴァス(新潮文庫)
著者 原田マハ
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。
楽園のカンヴァス(新潮文庫)
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楽園のカンヴァス
2018/05/05 23:36
「この絵の中に、君の友だちがいる。」
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
大原美術館のシーンで始まり、ニューヨーク近代美術館で終わる物語。
「美術ミステリー」とされているけど、殺人や犯罪は出てきません。絵画のナゾを追う話です。アンリ・ルソーの作品がいわば主人公なんですが、読んでる間、その絵を一度も見ませんでした。それでも、この物語を十二分に楽しめました。あるいは、見ない方が想像をふくらませられてよかったのかもしれません。
美術作品に接するにあたって、主人公の一人、織絵の父の言葉が心に残ります。
「この絵の中に、君の友だちがいる。そう思って見ればいい。それが君にとっての名作だ。」
たとえば「10億円もらったら何に使いますか」みたいな問いにはうまく答えられません。海外旅行には行きたくないし、車はいらないし、広い家は管理が大変そうだし、美酒も美食もそんなに入らないし……。
でも、原田マハの本を読んでいて、ひとつ思いつきました。大人気の美術展を一日貸し切りにして、独占で楽しむ。これはどうでしょう。
印象派をはじめとして、最近の日本の美術展っていつも混んでいるイメージがあります。平日だって混んでます。マイペースで静かにゆっくり見られたら、いいだろうなあ。いくらぐらいかかるのかなあ。お金を積んでも、そういうのは公立美術館では無理なのかなあ。それに、金にモノを言わせてそんなことするのは下品かなあ。でもそれを言うなら、名画が高額になるのも下品だよね。悩むところだ。まあ、そんな大金、だれもくれないからいいけどさ。
楽園のカンヴァス
2017/02/23 20:24
美術好きには○
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーの分野ではないですね。。。読みながらわくわく出来るのは、私自身が大の絵画ファン!!特に(ミーハーなので)普通に印象派やゴッホ&ゴーギャン、アンリ・マティスやルオーも好き!!但し、あまり美術鑑賞が趣味でない方には、チョイときついかも。。。
楽園のカンヴァス
2017/06/30 11:45
面白いです!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こいろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後の最後まで予想をひっくり返すような展開。時に恋愛もあり。
美術が苦手な方でも気を楽にして読み始めていける本です。読み始めたら止まりません。