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20件
ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)
著者 窪美澄
高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが――。姑に不妊治療をせまられる女性。ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを鮮やかに写し取った連作長編。R-18文学賞大賞、山本周五郎賞W受賞作。
ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)
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ふがいない僕は空を見た
2012/10/19 02:16
5人それぞれの視点と立場。
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Labyrinth8 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと読みたいと思っていた本です。
ようやく先日読み終える事ができました。
作中に登場する事物がとてもリアルに描かれています。
5人の登場人物の視点から物語が綴られていますが、1人1人を細かく丁寧に描写していて、視点が変わる事による読みづらさ等は感じませんでした。
来月映画が公開されるという事でこちらも楽しみです。
再読したい1冊です。
ふがいない僕は空を見た
2019/01/28 23:05
どんどんはまっていく
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2013年の「この文庫がすごい!」、また山本周五郎賞も受賞している。はじめの作品「ミクマリ」は正直にいうと、性表現がストレートで読むのがしんどかった。ところが連作を読んでいくうちに、登場人物ひとりひとりに愛情をわいてきてすらすらと読み進むことができてくる。なかでも私は良太とあくつの将来を応援したくなった。親友と周りからは認められている人を裏切る行為をしてしまう、それは嫉妬からくるもの。わかるわかるその気持ち。良太はおそらくこのだめ高校の中の優等生としていい大学に進学できるであろう、応援したい。またどの登場人物もダメ人間であっても愛すべき人に思えてくる(たとえば男のことしか頭にない良太の母とか)作者の技量に感心
2019/12/25 22:57
高校生から主婦まで
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な世代の男女を問わず、ありのままの姿が赤裸々です。ひとつの生命の誕生が、全ての迷える人たちを導いていくようで感動的でした。