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4件
ガラスの街(新潮文庫)
「そもそものはじまりは間違い電話だった」。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく。探偵小説を思わせる構成と透明感あふれる音楽的な文章、そして意表をつく鮮やかな物語展開――。この作品で一躍脚光を浴びた現代アメリカ文学の旗手の記念すべき小説第一作。オースター翻訳の第一人者・柴田元幸氏による新訳!
ガラスの街(新潮文庫)
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ガラスの街
2016/05/31 07:44
解けない伏線
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RUE - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ガラスの街」はポール・オースターのニューヨーク三部作の第一弾であり、NYという現実に存在する巨大な街が、出口のない迷路となり、作者の手の中で弄ばれているような作品である。私立探偵が探偵小説の枠組みを使っているため、当初は探偵小説として扱われたようだけども、本筋とは少し離れる自然言語、小説内の人物が書いた「楽園と塔」という作品、等の詳細な描写が面白く、これらが伏線となり、最後に謎が解けるというカタルシスを味わえると思っていたのだけども、探偵小説とは異なり謎は謎のままである。ただし、違和感はあるものの、読者の中には何らかの解答ができたようにも感じる。私の場合はその解答が伏線となり、ポール・オースターの他の作品を読み続けることになった。
2025/01/22 22:55
柴田元幸訳
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニューヨーク三部作にあって唯一柴田元幸訳で読めなかったのを残念に思っていた人は少なくないだろうが、待望の柴田訳での『ガラスの街』である。むろんそう思わせてきたのは作品が素晴らしいからである。
ガラスの街
2020/04/15 18:26
ガラスの街
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が探偵ということで、ミステリーという扱いを受けることが多かったが、結末に至っても謎が解けることはない。
人間の存在に関わる物語ということは、何となくわかるのだが、論理的に説明しづらい。でも読後感は悪くなく、面白かった。

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