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13件
バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)
著者 橘玲
正義のウラに潜む快感、善意の名を借りた他人へのマウンティング、差別、偏見、記憶……人間というのは、ものすごくやっかいな存在だが、希望がないわけではない。一人でも多くの人が「人間の本性=バカと無知の壁」に気づき、自らの言動に多少の注意を払うようになれば、もう少し生きやすい世の中になるのではないだろうか。科学的知見から、「きれいごと社会」の残酷すぎる真実を解き明かす最新作。
バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)
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バカと無知 人間、この不都合な生きもの
2022/12/16 10:17
バカと無知の壁か
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
なにかと生きにくい社会は、現代になり生じたものではないようだ。バカは能力の問題であり、自分がバカであることに気づいていない。無知は、問題解決に必要な知識を欠くことである。生活に必要なすべての知識を持つことなど物理的にできないので、知らないことを知らないという二重の無知にならないよう、気をつけよう。人は極端に社会化された動物であるため、一人で生きていくことはできない。共同体の温かさは、進化の過程でヒトの脳に埋め込まれたむ向社会性「身内びいき」から生まれ、共同体以外の排除のシステムから生まれると自覚しよう。
バカと無知 人間、この不都合な生きもの
2023/04/13 11:52
もやもやしていたことが、スッキリ理解できる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何か変だな?と思っていた“きれいごと社会”が、
明快に述べられていてちょっぴりスッキリ!
正義は最大の娯楽である、バカと無知、
やっかいな自尊心、「差別と偏見」の迷宮、
すべての記憶は「偽物」であるなどのPARTがある。
それぞれに数ページの小項目が40あり、読みやすい
いつもながらの明快な論調は、豊富なバックデータによるものか!
思い込み、偏見を一つひとつ明らかにしていく爽快感を楽しめる。
バカと無知 人間、この不都合な生きもの
2023/07/18 05:59
今言われていることを疑うための本
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり強烈なタイトルですが、内容には懐疑的です。参考文献は多いですが、筆者の見方なので、そのまま鵜呑みにすることはやめた方がよさそう。自己肯定感など、今はやりの言葉について再考すべきことがらを知るためにはよい1冊だと思います。