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4件
笑う月(新潮文庫)
著者 安部公房
笑う月が追いかけてくる。直径1メートル半ほどの、オレンジ色の満月が、ただふわふわと追いかけてくる。夢のなかで周期的に訪れるこの笑う月は、ぼくにとって恐怖の極限のイメージなのだ――。交錯するユーモアとイロニー、鋭い洞察。夢という〈意識下でつづっている創作ノート〉は、安部文学生成の秘密を明かしてくれる。表題作ほか著者が生け捕りにした夢のスナップショット全17編。
笑う月(新潮文庫)
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笑う月 改版
2024/12/08 18:04
こんな夢を見た
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が見た夢をもとに書かれた、という短編を集めたもの。
話の筋が分かりづらい、ラフスケッチみたいなのもある。
珍獣アムダの話は、シュールで怖ろしい話だけど、聞き間違いと分かったとたんにおかしくなる。
安部公房の作風のシュールさも何気ない現実と紙一重にあるようなことを感じた。
2刷以降、解説は削除されているらしい。
笑う月 改版
2024/03/09 15:17
笑う月
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢についての著者の考察と、創作に関する一端が窺えるメモのようなものが収録されている。個人的にはこの本を読んだことが『箱男』を読むことにつながった。『箱男』に掲載されている写真についても触れられている。
笑う月 改版
2022/03/31 04:54
作家の頭は奇想に富む
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:帛門臣昂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安部公房の頭の中を覗いてみたいなら、ぜひ読むべき。エッセイの部類に入るであろうこの本は、作家の頭の中にあるあらゆる奇想にあふれている。安部公房だから文章も安定していて読みやすい。