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樅ノ木は残った
著者 山本周五郎 (著)
仙台藩主・伊達綱宗、幕府から不作法の儀により逼塞を申しつけられる。明くる夜、藩士四名が「上意討ち」を口にする者たちによって斬殺される。いわゆる「伊達騒動」の始まりである。その背後に存在する幕府老中・酒井雅楽頭と仙台藩主一族・伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。この密約にこめられた幕府の意図を見抜いた宿老・原田甲斐は、ただひとり、いかに闘い抜いたのか。
樅ノ木は残った(下)
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2016/11/07 14:20
御家を守る哀しさ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後は圧巻に思った。いわゆる伊達騒動を作者なりに解釈しているとも聞くが主人公は非常に高い心の持ち主として書かれている。御家を守る悲哀というか義務を感じた。
樅ノ木は残った 改版 下
2022/05/13 19:58
樅ノ木は残った 下
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついに一連の騒動が決着する。大勢の命が失われたが、それが主君への忠義心から、とはあまり思えない。本文でも「六十二万石の為に」という文章は多く出てきており、やはり藩自体、そして底に使える同輩や領民のためが主な気がする。もちろん藩は主君あってのものだし、甲斐が主君をないがしろにしているというわけではない。それでも主家があまりかわいそうではないのは、騒動の原因が主家の内紛という一面があることと、せっかく救った次の主君がまた押し込めにあうからだろう。
樅ノ木は残った 改版 中
2022/05/13 19:49
樅ノ木は残った 中
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎に包まれる原田甲斐の人間性が少しずつ明らかになっていく。船岡での原田一族の暮らしや山に入った甲斐の人の変わりよう、長年追い回した鹿の「クビシロ」との死闘も描かれる。