- みんなの評価
4件
忘霊トランクルーム
著者 吉野万理子
夏休み、湘南。祖母の長期旅行中、彼女が営むトランクルームで留守番のアルバイトをすることになった十七歳の星哉。一人暮らしに胸ふくらませ、お客である年上の西条さんに淡い憧れを抱くものの、どうやらこのトランクルームには、物に憑(と)りつく幽霊=忘霊(ぼうれい)が出没するようなのだ。品に刻まれた持ち主の“想い”を解放しようとする星哉と西条さんは……。爽やかで少しほろ苦い青春ミステリ。
トリカブトの花言葉を教えて(新潮文庫nex)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
トリカブトの花言葉を教えて
2020/02/02 20:19
『トリカブトの花言葉を教えて』
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖母が経営するトランクルームの管理人をひと夏のあいだ任された十七歳の星哉
片思いをしている年上の西条さんも“忘霊”が“見える”ようになったことに心穏やかではなくなる
“忘霊”とは預けられた物に憑く人の感情
誰かに強い殺意を抱いたときに見えるようになるらしい
ということは、西条さんは誰かに殺意を抱いている?
西条さんのことを知るために星哉は彼女が働くアートフラワー教室に潜り込む
そこで知った意外な事実とは
そして、西条さんが用意した猛毒を持つトリカブトの使い道は
《恋と疑惑が渦巻くロマンチック・ミステリ。》──帯のコピー
湘南を舞台にした地元感いっぱいの青春ミステリ『忘霊トランクルーム』(新潮文庫nex、2018年5月刊)の続編
鎌倉駅西口にあるシックな建物が“日本一イケてる”スターバックス
鵠沼海岸にある白亜の洋館で知られる「佛蘭西料理 名古屋」
眺望絶景、行列のできるカフェ「ル・ミリュウ鎌倉山」
一度は訪れてみたい名店が実名で登場するのも本書の(著者の)魅力のひとつ
忘霊トランクルーム
2018/05/15 19:38
『忘霊トランクルーム』
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひと夏のあいだ祖母にトランクルームの管理人を任された十七歳の星哉
お客である西条さんに胸ときめかせ
預けられた物に憑く“忘霊”に心が落ち着かない
“見える”星哉と“見えない”西条さん
祖母の部屋にうつむいてすわっている無愛想な少年を見つけたとき
“見える”祖母から星哉にある秘密が明かされる
「忘霊は誰かに見つけてほしいって思ってる。普通の人間には見えない、ごく弱々しい存在。でも、誰かをものすごく想ったことのある人間なら、忘霊が見えてしまう」
あちこちにまかれた仕掛けが否が応でも次作を期待させる
シリーズ化必至、湘南を舞台にした地元感いっぱいの青春ミステリ
大船にある「美味しいカレービストロ」にピンときたら、もう読むっきゃない
トリカブトの花言葉を教えて
2020/03/27 00:34
ご年齢
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は50歳くらいの方かと思ったら、
70年生まれということでちょうどのご年齢。
筋立てだけなら樋口有介作品にありそうな感じ。
ただ主人公(男子高校生)にまるで現実感がなく。
もっといえば、ヒロイン(?)にもなく。
花の教室のマダムたちの生々しさだけが浮き出ていた。
ストーリーは嫌いじゃないけれど、
作者が描き切れる世界だけで書いてほしかった。