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3件
優駿
生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように……。若者の祈りに応(こた)えて、北海道の小さな牧場に、一頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、緑と光の原野のなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが、それと共に、登場人物ひとりひとりの宿命的な劇(ドラマ)が、幕を開けた――。
優駿(下)
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優駿 改版 下
2016/12/30 00:28
宮本輝の長編小説でどれがいいかと聞かれれば間違いなくこれを薦めるだろう
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮本輝は、文体にくせがなく読みやすい。また、物語を構成する力も群を抜いて持っており、どの小説も一定のレベルにはあり、駄作が非常に少ない。その代りこれは傑作だというのも実はそんなに多くないと思える。でもこの「優駿」は、間違いなく傑作と呼べるものである。宮本輝の長編小説でどれがいいかと聞かれれば間違いなくこれを薦めるだろう。
優駿 改版 上
2016/12/30 00:22
人々の運命を背負ったこの馬がどうなって行くのか
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語は、オラシオンという馬をめぐる様々な人たちを描く群像劇である。宮本輝の筆力は、読者をぐいぐいと物語の中へ引きこんでゆく。人々の運命を背負ったこの馬がどうなって行くのか。
優駿 改版 下
2017/07/10 08:37
祈りは届くか
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
サラブレッドという美しい生き物、中でも競走馬たちを巡る傑作。乞い願う人間の希望がオラシオンに収斂していく様は見事でした。