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完結

覇王の家

著者 司馬遼太郎

徳川三百年――戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた……。

覇王の家(下)(新潮文庫)

税込 693 6pt

覇王の家(下)(新潮文庫)

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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.2

評価内訳

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覇王の家 上巻

2005/01/14 17:01

家康とは何か?

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「君が最も尊敬する人物は誰か」と聞かれたら、私は「徳川家康」と回答する。今までとくに外国人の方からそういう質問を受けることが何度かあったが、私はそう答えてきた。日本人として最も尊敬しているのは徳川家康である。

 本書の主人公はその徳川家康。家康関連の本は結構多く、中でもとくに有名なのが、山岡壮八氏の全26巻だろう。発売当時は「家康ブーム」が起こったと言われるほどの名著で、たしかに物語としては申し分ない。しかし、家康という個人が後世に与えた与えた影響を感じ取ることができると言う一点においては、この「覇王の家」の方が優れている。

 そもそも、日本人の特性である「勤勉・実直」は、日本全体に広がっていたものではない。たとえば、信長配下の尾張育ちの兵士たちは、実利に敏く、忠義と言う心が薄弱だった。それゆえに、戦いが始まると真っ先に逃げてしまう。信長があれだけ有能でも合戦で意外に苦戦しているのはそのせいである。

 全く対照的なのが、三河の兵士だった。三河の兵士は絶対に逃げず、主君に忠義を尽くすことが常識として根付いており、実利を重んじて実直さのない者を蔑む心根を持っていた。三河の武将たちも、実直・勤勉で、我が身より主人の身という武将ばかりだった。本多忠勝などその最たる例である。

 もともと家康の先祖はキコリだったようで、山間の小さな集落から広がっっていった。その集団の性質が、三河に広がり、三河の心が江戸時代全体に広がった。これにより、武士道の最も濃いエッセンスが江戸260年を通して日本に蔓延し、明治昭和の気質が花開いたのである。
 もともと尾張人のような実利優先主義が戦国の日本であって、三河のような気質は日本人全体にはなかった。家康が実利を戒め、また関ヶ原における人間の節操のなさに嫌気が差し、そういう風潮を戒める国家作りを先導し、それが今に繋がっている。

 江戸時代は世界が戦争に次ぐ戦争だった1600〜1860の世界史の中で最も平和な時代だった。単一民族故に深刻な民族紛争もなく、内乱もほとんどなかった。また、人々も「江戸」という揺り篭の中で平和を享受し、世界最高の教育水準を達成した。信長や、秀吉の時代ではこうはならなかっただろう。純粋文化の培養は、鎖国の成果といえる。

 家康は本当に掴みがたい人間である。家康は臆病、と一般には言うが、三方が原の戦いでは、敗北必至の中、武田の騎馬軍に突撃している。また、全国の大名が信長包囲網を作り、上杉・武田・毛利・浅井・朝倉・幕府が信長を囲んでも、唯一家康だけは終始絶対に信長を裏切らなかった。1570年の信長退却戦でも、家康が名乗り出て殿を勤め、逃げ惑う尾張兵を尻目に阿修羅の奮戦で、信長を逃がした。家康がいなければ信長の時代はここで頓挫していたかもしれない。

 秀吉の天下になっても島津降伏後もなお屈せず、結果天下を盗った。神に歴史を教えてもらっていたのではないか?と思うほど主君でもない信長に尽くし、ときに分からない行動をし、しかも成功する家康は、まさに日本史の鍵を持ったまま死んだ人物だ。秀吉も信長も道三も鍵を家康に繋いだ小さな存在に見えてしまう。

 本書には、物語を越えた、日本のエッセンス、家康の神懸り(司馬氏は決してこういう書き方はしない人だが)、そして家康の臨終と、上下巻にすべて詰まっている。本書は司馬文学の隠れた名著であり、すばらしい傑作だと思う。

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覇王の家 下巻

2023/07/27 16:03

日本型マネジメントの祖型を創った男

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

小牧・長久手の戦いを終息させる豊臣秀吉の着想の瞬間から一気に家康の死の前後へと飛ぶ構成がなかなかの一巻でした。(シンガポール出張に加え、リタイヤ後の家探しのための札幌への二往復、コロナ罹患(ようやく快癒しましたが、高熱と筋肉痛・喉痛そして痰に苦しみました)、日常業務の消化等々により、上巻読了から三週間超も要してしまいました。)

「戦国期の武士の進退の原理は功利主義であると同時に、それとは別個の原理である潔さということが精神の重大な支柱になっており、そのことはたがいに矛盾はしない。」(104頁)
「秀吉の麾下は、寄合い世帯でしかない。」(228頁)
「元来、三河人は閉鎖的な郷土意識がつよく、また集合離散が常のようにしておこなわれるこの戦国にあってまるで鎌倉期の御家人の郎党たちのように主家への忠誠心がつよく、功利性が薄いが、その半面、風通しがわるく、よく結束した集団にありがちな陰湿な翳が濃い。この種の姑息さと暗さは、ついには徳川期の政治的体質にまでつながるかのようであるが、いずれにしても、かつての織田政権下の尾張衆の功利的な-半面、風通しのいい-社会にはみられなかったものであった。」(277~8頁)
「石川数正というこの徳川的閉鎖体制の犠牲者は、徳川時代を通じて、形と規模を変えたものながら無数に出た。ひとびとの外にむかっての好奇心を天下の法によって禁圧し、それに触れた多くの科学者やあたらしい思想家を殺したり、流したりした。」(285頁)
「家康のその後を成立させてゆく大きな要因に、この東隣の北条勢力の鈍感というほかない体質が、大きにあずかって力があった。」(301頁)
「もしかれが秀吉と再戦せねばならぬことがあってもそれはかれ一個が専断した私戦ではない、かれの家来、というより五カ国のひとびとの総意がそれをきめた、家康としてはその総意を執行すべく自分の身を犠牲にするのである、というふうに物事をもってゆき、ひとびとを納得させるのである。ずるいといえばずるいが、ひとの心を結束させるにはこれ以上の方法はないであろう。」(304頁)
「この自制心のつよい男は、自分の色情が並はずれていることに気づいており、それの甚だしさが老衰をまねくという理屈をもっていて、他の方法で気分を晴れさせ、肉体を疲労させようとした。このためしきりに鷹野をやり、山野を歩きまわったということはすでに触れた。」(326頁)
「家康の政治感覚は、医学的合理主義と医学的平衡感覚とそしてすぐれたかんに拠っている以上、かれが医師の子にうまれて医師になったとしても、すぐれた診断術を謳われる男になったに相違なかった。」(333頁)

まったくいい加減な云い方だが、織田信長が王貞治、豊臣秀吉が長嶋茂雄であるとしたら、徳川家康はさしずめ野村克也といったところであろうか・・・

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覇王の家 上巻

2023/07/06 00:19

徳川家康、化けたり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

三河衆と尾張衆の肌合いの違い(それがひいては築山殿と徳姫との間の懸隔にも通ずるものあり)や徳川武士団の「中世性」(『鎌倉殿の十三人』に描かれた世界にも似た)など、実に面白い視点がてんこ盛りの一書。それにしても、徳川家康のキャラは判りにくいというか、分析しにくいのだが、さしあたり以下の二記述が印象に残っています。

(信長の死後、北条氏を相手に甲信併呑を成し遂げた際の)「家康の調略の腕ほど、家康の諸将を驚嘆させたものはない。家康は、信長との同盟二十年のあいだ、信長に対し屈辱そのものの外交で終始したが、その信長が死ぬと、頭痛が一時にとれたように、別人になった。・・・ 相手次第で、自分を変化させるという老獪さを身につけてきた。」(345頁)
「わが好む侍は ・・・ 侍に知略才能あるはもとより良けれども、なくても事は欠かぬなり。ただひたぶるに実直なれば知能を持つに及ばず。武士として義理に欠けたるは、打物の刃がきれしごとし」(360頁、かつての典型的な滅私奉公型サラリーマンのごとし・・・)

余談ながら、築山殿事件は本書で司馬遼太郎が描いた構図がやはり真実であるように思える。『どうする家康』における描き方も、あれはあれで面白かったと思うが、やはりリアリティーには欠けておろう。

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