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K-POP現代史 ──韓国大衆音楽の誕生からBTSまで
著者 山本浄邦
いま世界を席巻するK-POPは、いかにして生まれたのか? 植民地支配下における韓国大衆音楽の誕生から、隣国日本との歴史的葛藤、「韓国といえば演歌」の時代、社会に議論を巻き起こしたヒップホップ、民主化、経済危機、IT化、「戦後最悪の日韓関係」の中で花開いたK-POPブーム、そして力強いメッセージ性とアイドル性を兼ね備えたBTSの世界的成功まで、激動の100年の情勢を押さえつつ、今日に至るジャンルと国境を越えたダイナミックな発展を通史的に論じる。
K-POP現代史 ──韓国大衆音楽の誕生からBTSまで
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2025/01/11 21:50
前半は現代史 後半はK-POP
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投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
タイトルは「K-POP現代史」であるが、第2章までは「現代史」のウェイトが大きく、第3章以降が「K-POP」のウェイトが大きい本である。第2章までは、日本の植民地支配や朝鮮半島における東西陣営の対立などが詳しく、第3章以降はK-POPがいかに成功し、失敗があった時にどう対処したか、金融危機をきっかけにして採用した政策がK-POPの躍進の一因になったこと、などが書かれている。
2.評価
(1)第2章までで言えば、冗長で、早くK-POPの話をしてくれ、という読者もいるかもしれないが、単なる教養ではなく、K-POPができるまでの経緯の参考になっているので、よい。中華圏と違って日本進出が苦労した原因も理解できる。
(2)第3章からについては、K-POPについて詳しく書かれている。筆者の理解の限りでは、K-POPは「大衆音楽」の系統のようだが(「『闘う音楽』への変貌」ともある。p.141)、「民衆歌謡」(p.141)という対立概念があるのは知らなかった。また、アメリカの音楽シーンの影響が書かれており興味深かった。もちろん具体的なアーティストや事務所の変遷も。
(3)以上の通りであり、K-POPに興味のある人が読めば興味深い本なので、5点とする。
K−POP現代史 韓国大衆音楽の誕生からBTSまで
2023/05/01 10:20
「大阪暮色」も忘れないでね
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今でこそ、韓国の音楽といえば世界に冠するK-POPだけど1980年代までの韓国音楽といえば「演歌」だった、チョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」、そして私の大好きなケイ・ウンスクの「大阪暮色」