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ガンディーの真実 ――非暴力思想とは何か
著者 間永次郎
★中島岳志氏推薦! 「今後、この本を抜きにしてガンディーを語ることはできないだろう」★ 贅沢な食事をしないこと、搾取によってつくられた服を着ないこと、性欲の虜にならないこと、異教徒とともに生きること、そして植民地支配を倒すこと――。ガンディーの「非暴力」の思想はこのすべてを含む。西洋文明が生み出すあらゆる暴力に抗う思想・実践としての非暴力思想はいかに生まれたのか。真実を直視し、真実と信じるものに極限まで忠実であろうとしたガンディーの生涯そのものから、後の世代に大きな影響を与えた思想の全貌と限界に迫る。ガンディー研究を一新する新鋭の書!
ガンディーの真実 ――非暴力思想とは何か
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ガンディーの真実 非暴力思想とは何か
2023/12/15 19:26
暴力とは、他者を自らの欲望を満たす手段にすることのすべて
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投稿者:いずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
贅沢な食事をしないこと、搾取によってつくられた服を着ないこと、性欲の虜にならないこと、異教徒とともに生きること、そして植民地支配を倒すことー。ガンディーの「非暴力」の思想はこのすべてを含む。西洋文明が生み出すあらゆる暴力に抗う思想・実践としての非暴力思想はいかにして生まれたのか。真実を直視し、真実と信じるものに極限まで忠実(サッティヤーグラハ。真実にしがみつく)であろうとしたガンディーの生涯・・・(見返しの紹介より)。贅沢な食事をしない、というのはかなり和らげた表現で、単に菜食というのではなく、砂糖スパイスコーヒー紅茶はダメ、はじめは果実食を実践していたというのに驚いた。そして、そのような実践をするに至ったのは・・・
ガンディーは社会的不正を糾弾するトルストイやソローの思想に決定的に抜け落ちていた人間の「身体」という次元の問題に目を向けた。ガンディーはトルストイやソローが説く、抑圧される側の「良心」に基づく市民的不服従論は、それだけでは楽観的な理想主義に過ぎないと考えた。なぜなら、為政者だけでなく、抑圧される者もまた、同じように欲深く、自分よりもさらに弱い人間を見つけては傷つけ、他人を押しのけて優位に立ちたいという願望を持っており、良心は曇らされているはずだからである。そして、このような願望の根源は全ての人間の身体に生まれながらに備わっている自己中心的本能である。この自己中心的本能の問題に向き合うことなしには、真の意味で「良心」に従うことなどできないはずである(80頁)
2024/11/11 10:59
わかりやすい
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガンディーについて、詳しく紹介されていて、よかったです。非暴力思想の本質の迫っていて、興味を持ちました。
ガンディーの真実 非暴力思想とは何か
2023/10/02 16:30
「非暴力」をはるかに超えた・・・
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガンディーが指揮した非暴力の反英闘争、その顕著な例が1930年の塩税法に反対して起こった所謂「塩の行進」、デモに参加した人たちは、私たちが想像する「非暴力」をはるかに超えた信念=非暴力でイギリスにやれれてもやられても立ち向かったのだ