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夏の朝の成層圏
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夏の朝の成層圏
2020/08/07 10:42
池澤夏樹氏のある青年の脱文明、孤独の生活への無意識の願望を描き上げた長編小説です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『すばらしい新世界』、『言葉の流星群』、『イラクの小さな橋を渡って』、『憲法なんて知らないよ』、『静かな大地』、『世界文学を読みほどく』、『静かな大地』、『パレオマニア』など幅広い分野で執筆や翻訳を行われている池澤夏樹氏の作品です。同書は、漂着した南の島での生活がテーマになっており、自然の試練にさらされ、自然と一体化する至福の感情が描かれています。その感情は、「まるで地上を離れて高い空の上の成層圏で暮らすようなものだった」と記され、やがて、夢のむこうへの新しい出発が訪れます。同書は、―青年の脱文明、孤絶の生活への無意識の願望を美しい小説に描き上げた著者の長篇デビュー作です!
夏の朝の成層圏
2023/01/21 21:36
南の無人島生活
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
語り手はある事故で独り南の孤島に流されロビンソン生活を送ることを余儀なくされる。そんなサバイバル生活が半分ほど描かれるが、隣の島の調査に来た彼は人の住んでいない、しかし住んでいた形跡のある家を発見するところから、さらにその主であるマイロンが登場することろからトーンが全く変わる。読み終えて頭の整理がつかないが、サバイバル小説なんかでは全くない。南の島の描写はきれいだけれど後半にマイロンだちが持ち込んだ夾雑物は、作者の意図だろうが読後感を複雑にする。
ところで鈴村和成の解説は余計かなと思う。前からあの人の文章とは相性が悪いかも。