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刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機
著者 関幸彦 著
藤原道長が栄華の絶頂にあった一〇一九年、対馬・壱岐と北九州沿岸が突如、外敵に襲われた。東アジアの秩序が揺らぐ状況下、中国東北部の女真族(刀伊)が海賊化し、朝鮮半島を経て日本に侵攻したのだ。道長の甥で大宰府在任の藤原隆家は、有力武者を統率して奮闘。刀伊を撃退するも死傷者・拉致被害者は多数に上った。当時の軍制をふまえて、平安時代最大の対外危機を検証し、武士台頭以前の戦闘の実態を明らかにする。
刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機
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2024/02/05 19:36
王朝時代の軍制
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
律令制の軍団制や中世の武士たちに挟まれてよくわかっていなかった王朝時代の軍制について刀伊の入寇を通じて解説されており面白い。
刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機
2023/12/01 13:44
地方の有力な貴族たちの武士化
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
刀伊の入寇というのは、女真族とみられる海賊が壱岐・対馬を襲い、更に九州に侵攻した事件、それに対抗すべき地方武士はどのように成立していったのか、そのこともこの本の主題の一つ、地方の有力な貴族たちが武士化していったのではないか
刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機
2022/02/07 11:49
貴重な概説書
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代の刀伊の入寇と、その前後の海外との交渉状況を手がかりに、遣唐使廃止後の平安時代の外交政策および動員・指揮系統などについて、検証した本。
平安中期はどうしても、中央では摂関政治、地方では荘園の設立という、大きな枠組みで政治が語られがちで、実際に地方政治がどうなっていたのか、また海外交易と対外交渉の関係性がどうなっていたのか等について、まとまった内容はなかなかないように思う。
この本では、それらについて主に国際意識と、動員状況を題材に概説されていて、参考になる内容も多い。
ただ、やはり文献等少ない分野ではあるので、平安初期と院政期を埋めるすっきりとした内容にまではなってないのが残念。