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日本のコメ問題 5つの転換点と迫りくる最大の危機
著者 小川真如 著
稲作伝来以来、日本人はコメ不足に悩まされてきた。1967年、ついに自給自足を達成する。だが、そこに喜びはなかった。直ちに到来したコメ余り時代と減反の開始、ヤミ米の拡大と食管制度の崩壊、ウルグアイ・ラウンドで生まれた国際秩序への対応、水田フル活用政策の誕生と混乱……。本書は半世紀で大変貌を遂げた日本人とコメの関係を、転換点ごとに整理。そして、残された未解決問題がもたらす最大の危機に警鐘を鳴らす。
日本のコメ問題 5つの転換点と迫りくる最大の危機
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日本のコメ問題 5つの転換点と迫りくる最大の危機
2022/07/19 15:20
政治・経済にも精通した農業書・素晴らしい良書です。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本でのお米生産の歴史を振り返りながら、日本のお米のあり方について著者が説いた1冊です。
当書の素晴らしい点は、著者が農学者でありながら、政治・経済にも精通している点です。日本の国政の話、経済学で習う数学などを用いてお米について説明している点に、著者の勤勉さ、学者としての能力の高さを強く感じました。類まれなる素晴らしい良書です。
なお、個人的には第一章が1番好きです。日本人のお米に対する考え方に、著者が「それは違う」と学術的に反論している点が、新たな視点を学べて良かったと思ったからです。
2025/01/12 23:02
輸出が自然
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:象太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
土地の生産物が国内需要を超過したら、輸出に向かうのが自然。作らせないという日本の政策が歪んでいた。食料安全保障上必要な農地面積が実際の農地を下回る状態が迫りくる危機だというが(本書で言う領域Xの出現)、これも供給が国内需要を超過するのと同じ構図で、その時はその土地の生産物を輸出するのが自然だ。自家製のものが余ったら、外でさばく。これ自然。本書はコメの問題と田んぼの問題を切り分けて論じる重要性を説くが、土地を外国に売るのが嫌なら、生産物を売るしかないので、やっぱり一緒に解決した方がいいようにも感じた。
問題は余った土地を活用できる人材、省力化技術、技術に投じるカネか。
日本のコメ問題 5つの転換点と迫りくる最大の危機
2024/03/07 17:31
興味深い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本のコメ問題について、わかりやすくてよかったです。待ったなしで迫ってくる最大の危機に、対応してほしいです。