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3件
純文学とは何か
著者 小谷野敦 著
芥川賞と直木賞の候補作選びにはじまり、村上春樹はノーベル文学賞をいつとるのか、など、季節ごとに繰り返される文学的時事ネタがある。話題の根底にあるのは、「文学」そのものへの関心であり、境界がみえなくなりつつあるといわれる「純文学」と「大衆文学」の違いである。しかし、本当に「純文学」と「大衆文学」の区別はなくなったのだろうか。
日本における「純文学」と「大衆文学」それぞれの歴史を、過去の具体的な作品をとりあげながら考察する。また、専門分野である比較文学の立場から、ノーベル文学賞をはじめとする海外での文学賞のあり方や、とくに特徴的な英語圏における「文学」の定義づけ、そして映画、コミック、ラノベなどのジャンルにおける今日的「文学」のあり方を描く。
純文学とは何か
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純文学とは何か
2021/08/30 07:52
文壇を一刀両断
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
権威主義の文学賞や、売らんかなの出版社を滅多切りにしています。「ヌエのいた家」以来途絶えている、自身の小説にも期待したいです。
純文学とは何か
2019/01/28 15:14
近松秋江はあんな恥ずかしいことを金のために書いたのか?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小谷野氏は「芥川賞の偏差値」の著者、その著作の中で「コンビニ人間」や筒井康隆氏の作品に高得点をつけていたから、その視点はほぼ一致していると判断して読むこととした。この作者は自伝、評伝、伝記といったジャンルの作品を相当に読みこなしておれれる方なので、そのあたりの知識も盛り込まれていて楽しい。とくに近松秋江の「黒髪」「別れたる妻に送る手紙」などの他人が読んだら恥ずかしくなるような私小説は、本人自身も金のためだから仕方なく書いていたというエピソードがおもしろい。純文学の面白さに気が付いたのがつい数年前という初心者の私にとってよい入門書となった
純文学とは何か
2022/03/11 14:36
ラノベとか漫画について書いてほしい。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何が言いたいのか、話が飛び飛びで文章が上手く纏まっていないような気がする。私小説が純文学であるということや、文学の世界でもあまり知られていないが純文学であったりするものがあるなど、色々あるのはなんとなく理解できた。著者には一回、ラノベや漫画についての本を一冊書いてもらいたいと個人的には思う。結構面白い本になると思うのだが。