- みんなの評価
5件
点と線
ミステリ好きなら名前を知らぬ人がない名作です。舞台は昭和三十年代。福岡市香椎の岩だらけの海岸で寄り添う死体が見つかったのは、汚職事件渦中にある某省課長補佐と料亭の女中。青酸カリ入りのジュース瓶がのこされ、警察ではありふれた心中事件と考えた。しかし、何かがおかしい──と福岡の老警官と東京のヒラ刑事は疑問を抱く。うたがわしい政商は事件当時、鉄道で北海道旅行中。そのアリバイは鉄壁だった──時刻表トリックの古典にして、今も瑞々しい傑作ミステリ。
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2022/03/06 17:24
挿絵が気に入って購入
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S0207M - この投稿者のレビュー一覧を見る
他社にはなかった昭和の状況を思い出させる挿絵があり、他社より値段は少し高かったが購入した。
2016/02/03 10:24
時代感覚はずれているがいい推理小説。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉄道トリックを使った最初の探偵小説といえる作品である。新幹線すら登場していなかった1950年代に書かれたので、交通機関に関して現代の感覚とややずれた分があることは否めない(鉄道の速度遅い!とかそのトリックもっと簡単に思いついたやろ!とか)。しかし、幾重にも巡らしたアリバイの網を刑事が突き崩していく過程は読み応えがあったし、結末は読者が想像もしなかった意外な物であり、優れた探偵小説だと思う。確か「優れた探偵小説100」みたいなランキングが選考されたときにベスト10に入っていた。
点と線
2016/05/09 09:58
今でこそ楽しめる作品
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投稿者:imikuto - この投稿者のレビュー一覧を見る
アリバイ崩しの秀作、というよりも
海外の『樽』などと並び、捜査小説の秀作だと思います。
どんでん返しや犯人当て、サプライズ・エンディングなどのミステリー性ではなく
捜査の過程を楽しみたい方には絶対にお薦めです。
個人的には、ミステリーの嗜好が広範囲に亘ってきた今だからこそ
味わいながら読める作品だと思っています。