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6件
花まんま
著者 朱川湊人
【第133回直木賞受賞作「花まんま」映画化決定!】
まだ幼い妹がある日突然、母のお腹にいた時のことを話し始める。それ以降、保育園をぬけだし、電車でどこかへ行こうとしたり、習ったことの無い漢字を書いたり。そして、自分は誰かの生まれ変わりだと言い出した…(表題作「花まんま」)。
INFORMATION
映画『花まんま』
2025年春 全国公開
出演:鈴木亮平 有村架純
監督:前田 哲
配給:東映
公式HP:https://hanamanma.com
~映画化によせて~原作者の言葉
私が書いた『花まんま』は八十枚ほどの短編で、もともとは子供である俊樹とフミ子の物語でした。今回の映画化の際には、原作をそのままに生かしつつストーリーを膨らませ、見事に世界を広げていただきました。私の手が届かなかったところにまで気持ちが届いていて、原作者冥利に尽きるというものです。さらに存在感のある出演者の方々には期待が高まるばかりで、まさに私一人では見ることができなかった『花まんま』です。
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昭和30~40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公たちの思い出が語られる。ちょっと怖くて不思議なことや、様々な喜びやほろ苦さを含む物語に、深い感動と懐かしさがせまる傑作短篇集。
第133回直木賞受賞作。
花まんま
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花まんま
2019/01/28 15:45
同世代なので、あるあるだらけ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は1963年生まれ、私と同世代だ。「トピカの夜」では、在日朝鮮人の子どもの家に遊びに行った主人公の少年がパルナスのケーキのその家のお母さんに買ってもらって感激してしまう場面がある。ここは関西エリアで子供時代をすごした人でないと、なぜ感激するのかわからないであろう。毎日曜の朝、アニメが放送されていた時にいつもCMで流れる「おとぎの国のロシアの~」という悲しい響き。今は廃業してしまったとのことだが、私たちの世代は強烈にパルナスが記憶にある。そして、ロシアがおとぎの国であることも。こどもは純真だというけれど、あのころの私たちは決して純真ではなかったと思うが、みんな怪獣やパルナスのCMに夢中になっていた時間は純真だったのだ
花まんま
2018/05/01 04:58
第133回直木賞受賞作
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和の大阪の街並みが味わい深かったです。地元の人たちの何気ない日常の会話と、生活の風景には心温まるものがありました。
花まんま
2022/06/28 04:12
心温まる異世界
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kobugi - この投稿者のレビュー一覧を見る
切ない話だが、どこか救いがあるので、心温まる。忘れていた幼少時の思いを引き出してくれた。トカビの夜、花まんまには、特に心惹かれた。脳裏に映像が浮かび、豊かな色彩や登場人物の表情までもが、リアルに伝わってくる。