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インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで
著者 岡田尊司
衝撃的な事実が明らかになった――最新の画像解析により、インターネット依存者の脳内で、覚醒剤など麻薬依存者と同様の神経ネットワークの乱れが見られたのだ。
スマホの普及で、年齢制限無し、二十四時間営業のカジノ、ゲームセンター、ストリップ劇場さえ掌の上に出現する時代になった。
デジタル・ヘロインがその本性を表すのは、学業や社会適応に躓いたときだ。足をすべらせたら最後、依存の泥沼にはまる。オンラインゲーム(ネトゲ)だけでなく、軽いスマホアプリでさえ、脳には十分な麻薬効果がある。
国内推定患者五百万人の脳を蝕む「現代の阿片」。あなたとあなたの大切な存在を守るための、有効な対策と、チェックリスト付き。
インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで
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インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで
2015/08/29 21:30
決して「他人事」ではありません!
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うおざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネットとのつきあい方は、現代に生きる以上、避けて通れない問題だ。
特に、不登校気味になっている子は、
人とのつきあいを避けて、ネットに潜り込み、
生活が昼夜逆転になってしまい、
ますます学校に行けなくなってしまう、と感じる。
「なにがなんでも朝はちゃんと起きて、学校に行かなくては!
不登校になりはじめの頃に、甘やかしたら長引きますよ!」
なんてのは、正直あまり信用できない。
「それは子どもによる」と思うからだ。
すっかり引きこもってしまう子もいると思う。
「さなぎ」の時間が必要な子は、その時間をしっかり確保してあげたい。
一方、なんとなくズルズル休んでしまうことが、
その子のためにならない場合もあると思う。
そのあたりの見極めが、難しいんだけどね。
押したり引いたり、なだめたりきびしく言ったり、
それこそ、相対するオトナの方も、毎回全身全霊真剣勝負だ。
さて、今回ご紹介する本は、
不登校の子だけでく、
幼児から高校生までの「全ての子ども」に関わる大人に
ぜひ読んで欲しい本です。
「インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで」岡田尊司著 文春新書 2014年
本の冒頭
「インターネット依存の若者の脳では、麻薬中毒患者の脳に起きているのと同じことが起きている」
という中国の大学研究報告が紹介される。(P3)
アメリカで行われた猿の集団での研究も興味深い。
「サルに起きた状況は、
人に起きているインターネット・ゲーム依存の状況と皮肉なほど似ている。
イジメを受けたり、学業で躓いたり、社会生活に困難を抱えた人たちほど、
インターネット・ゲームに依存しやすく、
依存することによって、さらに不適応を強めてしまう」。(P184)
一方、著者は「家族関係が大事」と繰り返している。
「インターネット依存、インターネット・ゲーム依存を防ぐうえで重要なのは、
親子の関係や、それと直結する愛着の安定性である。
親子関係が不安定で、愛着も不安定な場合には、
家庭内の居場所や家族からのサポートが乏しくなるだけでなく、
家庭外での対人関係にも問題を抱えやすく、
インターネットやゲームの世界にしか逃げ場を見いだせなくなってしまう。」(P210)
恐い事例が書かれていますが、
どうすればいいのか、も書かれています。
決して「他人事」ではない、と気付かされます。
ぜひ読んでください!
インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで
2019/08/25 03:55
依存症
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
壊れた脳はもう回復しないのでしょうか。昔も今もこういった依存症はありますが、脳の問題なのだとしたら怖い。