- みんなの評価
5件
ナイルパーチの女子会
著者 柚木麻子
「心がえぐられすぎてつらい」
第二十八回山本周五郎賞&第三回高校生直木賞を受賞!
友情とは何かを描いた問題作。
商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。
だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。
執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。
一方、翔子も実家に問題を抱え――。
「本作『ナイルパーチの女子会』は、柚木麻子さんがデビュー以来追い求めてきた主題の一つの到達点であり、その後の柚木さんが展開する文学への結節点でもある。」(重松清「解説」より)
ナイルパーチの女子会
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ナイルパーチの女子会
2019/01/24 22:28
私はこの終わり方が好き
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
翔子と栄利子、もしくは栄利子と圭子が最後に「やっぱり私たちって友達だよね」と抱き合って完結していたら、物語としては最高にハッピーエンドだし、そう望んでいた読者もいたかもしれないが、私は読みながらずっと「仲直りなんてやめてほしい、最後まで憎しみあってほしい」と思っていたので、ほぼ満足のいく結末だった。翔子や栄利子は同性の友達がいないと嘆いて見せるが、そうそう大勢の同性の本当の意味での(本当の意味っていうのがなんだか曖昧だけど)親友を持っている人なんかいないと思う。栄利子の母が言った「友達は家族じゃない」という言葉が突き刺さってくる。その家族にたよれない翔子の悲劇に自分を重ねてみた。あの死んだ父のことを思い出しながら
ナイルパーチの女子会
2022/05/04 09:50
ナイルパーチの女子会
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
美人で学歴も家柄も良い栄利子。が、女友達がひとりもいない。女友達が欲しくて欲しくて、でもそんな様子を態度に出さないようにしているが、周りにはバレバレ。
友達はこうあるべき、と決めてかかってきて、自分の型にはめようとする。キツいなぁ、やっぱり。くつろげないし、怖い。
本人は自覚していない必死さが、全身から出ていて、痛々しい。
でも、後半で翔子が気付いたように、誰でも持っている部分なのかな。
ナイルパーチの女子会
2022/01/08 18:45
生理的に合わない人間がいるのは仕方ない
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投稿者:おいな - この投稿者のレビュー一覧を見る
女同士のバトル(?)が結構怖かったです。今親密な友達がいないからこそおもしろく読め、教訓になったと思います。読後は読んで良かったと思いました。