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8件
一人称単数
著者 村上春樹
人生にあるいくつかの大事な分岐点。そして私は今ここにいる。
――8作からなる短篇小説集、待望の文庫化!
ビートルズのLPを抱えて高校の廊下を歩いていた少女。
同じバイト先だった女性から送られてきた歌集の、今も記憶にあるいくつかの短歌。
鄙びた温泉宿で背中を流してくれた、年老いた猿の告白。
スーツを身に纏いネクタイを結んだ姿を鏡で映したときの違和感――。
そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 驚きと謎を秘めた8篇。
「一人称単数」の世界にようこそ。
※この電子書籍は2020年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
一人称単数
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一人称単数
2024/02/23 15:09
スワローズ詩集目当てで手に取りました
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
スワローズ詩集だけでなく、どれもおもしろく読みました。村上春樹ならではの、夢と現実の狭間を描いた空気感が心地良い。文章が染み入って、村上春樹の世界にいつの間にか足を着けて立っている。ファンだからすっとこの世界を受け容れるのかも知れないけれど、読んでいて幸福感に満たされる、と言ったら大げさか。
一人称単数
2024/06/03 09:38
彼の絶妙なたとえが大好き
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹氏の小説を読むときの楽しみの一つがその絶妙なたとえ、ガールフレンドの妹がどうやらあまり好ましい感情をもっていないようだ、「冷蔵庫の奥に長いあいだ放置されていた魚の干物がまだ食べられるかどうかを精査するような」目つきだという、たまらなく面白い(ウィズ・ザ・ビートルズ)、ただ作者はクラシックやジャズに造詣が深いのでそういったたとえが多いのだが門外漢の私にはもう一つピンとこないというのも事実だった、わたしにもわかる野球でも語ってくれないかと思っていたら(ヤクルトスワローズ詩集)になんと私が愛してやまない阪神タイガースのラインバックのお尻のことが「眺めているだけで、そのまま説得されてしまいそう」とかたられているではないか、まさか彼の小説でラインバックに再び出会えるなんて、私は幸せものだ
一人称単数
2023/03/16 07:20
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0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつかまた映像化される作品が出てくるかもしれませんね!世界観を映像化するとかえって意味がわからなくなることが多いので、先に読んでおこう!