- みんなの評価
3件
騙る
著者 黒川博行
人間の尽きることない欲望をあぶりだす美術ミステリー!
技術の粋を集めて作ったヴィンテージアロハの精巧な偽物を売り捌く男は、やがて……(「ヒタチヤ ロイヤル」)。素人の蔵から出た重文級の屏風。協力者を仕立て、安く買い叩こうとするが(「栖芳写し」)。古美術業界を舞台に、尽きることのない人間の欲望と騙し合いを描く、著者十八番の傑作美術ミステリー連作集。解説・山村祥
価値を知らない素人に、親切を装って作品を売りさばく段取りをつけるが――「マケット」
阿漕なホストに画廊勤務があると知り、美術品を使って罠を仕掛ける――「上代裂」
技術の粋を集めてヴィンテージ・アロハの精巧な偽物を作るが――「ヒタチヤ ロイヤル」
資産家に偽物を掴ませた悪徳業者を懲らしめようと、ある策略をめぐらす――「乾隆御墨」
素人の蔵から重文級の屏風絵が出た。安く買いたたこうと芝居をうつが――「栖芳写し」
財政難に陥った美術館が極秘に青銅器のコレクションを売るという――「鶯文六花形盒子」
※この電子書籍は2020年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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騙る
2024/06/15 14:49
騙る
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
騙るとは味のある言葉ですね。久しぶりの美術品作品です。専門用語がちりばめられていますがなぜか苦になりまん。不思議です。美術骨董品詐欺の手口の手引書ですね。黒川さん出入り禁止にならないのかな。久しぶりの佐保登場です。
騙る
2024/02/12 20:30
騙る(文春文庫)
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
骨董の奥の深さと騙しのテクニックがわかり面白い作品でした。実際の骨董品の商売もこんな感じなのではないかと思います。業界の裏側がわかり参考になりました。
騙る
2024/01/31 19:46
騙されるものがワルイ
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰も殺されない詐欺。
なかなかの人々登場に快哉。
筆者の美術ミステリーは面白くてたまらない。
騙したと思ったら騙されていた利するのが何とも言えず楽しい。
なぜか人間臭い人々が右往左往。
大阪人って感じだ。