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3件
アイスネルワイゼン
著者 三木三奈
32歳のピアノ講師・田口琴音は、さいきん仕事も恋人との関係もうまく行っていない。そんな中、ひさびさに連絡をとった友人との再会から、事態は思わず方向へと転がっていく――。静かな日常の中にひそむ「静かな崖っぷち」を描き、心ゆすぶる表題作(第170回芥川賞候補作)。
選考委員の絶賛を浴びた文學界新人賞受賞作「アキちゃん」を併録。「すべての結果としてこの作品は、新人離れした堂々たる手腕を示すことになった」(川上未映子氏の選評より)
アイスネルワイゼン
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アイスネルワイゼン
2024/06/03 10:50
主人公になってはいけけない人の物語
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この題名は主人公の友人がサーティワンアイスクリームを食べながら思いついた曲からつけられたというと、何だか楽し気な話を想像するのがさにあらず、とても読後に不快感だけが残る、つまり私にとっては楽しい作品。まず、主人公の琴音の好感度がゼロ、旧友・小林ややきそば頭の女・よし子も嫌な奴、そこがいい。途中、友人・優の息子の手紙から急転、感動作になるのかと思いきや、ますます琴音の屑度がアップする、恋人(と言っていいのかははなはだ疑問だが)、親、仕事、まるでうまくいっていないということが会話の中で伝わってくる(本文では主人公の心境の吐露が詳細にはない)、積もり積もったうっぷんで最後には主人は・・・。併載の「アキちゃん」はよくある子供時代にヒエラルヒーの話だと思っていたら、アキちゃんはそれどころじゃなくてという重い話
2025/04/20 23:12
どちらも良い
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アイスネルワイゼン」
「嘘」がモチーフだったのかな。なかなかにしんどい話。いろんなことが説明され過ぎないから、余計に想像をかき立てる、連綿と続いてきた純文学らしい作品だった。計算されているのか、いないのか、どっちなんだろう。
「アキちゃん」
アンコンシャスバイアスだよなあ。
人の醜さを突きつけてくる。登場する人々も、読んでいる自分も醜い。稀有な作家さんがでてきたのだなと思う。
2024/02/26 00:39
あきちゃん、良かったです
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
新人賞受賞作品だけのことはあります。あきちゃん、良かったです!!さて、アイス……の方ですが、会話ばかりで物語が進行するので、なんだか読みにくい感じでした。あまり、この主人公のことを好きにはなれないですね……