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8件
妖シリーズ
著者 誉田哲也
ヨシキはヤクザから半殺しにされそうな窮地を、謎の女に助けられる。女は、妖艶な美貌でスタイル抜群のNO.1風俗嬢の紅鈴(べにすず)。彼女は人ではない、「闇神(やがみ)」と呼ばれる異形の種族だった…。同じ頃、喉を猛獣に食い千切られたような変死体が発見された。警察はその手口から3年前の組長連続殺人との関連を疑い、2つの事件を繋ぐ重要参考人・紅鈴を追う! 大人気「姫川」シリーズの原点となる衝撃作が復刊。第2回ムー伝奇ノベルス大賞優秀賞受賞作。
妖の絆
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2023/10/30 02:39
エロい、コワい、悲しい
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投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖シリーズの3作目だが、現代から一気に江戸時代に話は遡り、紅鈴と欣治との出会いが描かれる。舞台は吉原ということもあり、遊郭のシステムがやたら詳しく書いてあるので無駄に知識が身についたけど、この知識どこでどう使えばいいんだ?シリーズの中でも最も完成度が高いストーリーで、エロとグロとを交えながらも哀愁漂う切ない物語に仕上がっている。この辺は誉田さん真骨頂と言える。この人には幸せになって欲しいなぁと思うような登場人物も容赦なく死に追いやる非情さ。紅鈴の冷酷さと優しさが入り混じった行動に読者の感情は掻き乱される。
妖の掟
2023/01/06 11:02
続きと思ったら前日譚だった
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投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作『妖の華』の衝撃的なラストから待たされること12年。続きが読めると期待していたら、なんと前作の3年前を描く前日譚だった。同時刊行のシリーズ3作目も更に時代が遡る話だとか。スター・ウォーズかよ。個人的には先に進んでほしいのだが、どうやらその構想はあるらしい。姫川玲子シリーズばりのガチな警察小説と吸血鬼というホラー小説のなんともミスマッチな設定が面白い。主人公の紅鈴もかなりエグい連続殺人鬼なのに、天然っぽい性格とのギャップになぜか魅力を感じてしまう。この勢いでこのまま前作を再読するとしよう。
妖の華
2020/12/08 10:58
デビュー作とは思えない一冊
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投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近の誉田作品と比較すると少し重たく感じたが、デビュー作とは思えない一冊。やはり受賞するだけのことはありますね。
首筋がモゾモゾするほど引き込まれ、情景を想像しながらスリルと哀しみを堪能できた。
17年ぶりに続刊が出たので、読み直して紅鈴たちの行く末に心踊らせるのもいいかも。