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5件
たのしいプロパガンダ
著者 辻田真佐憲
戦中につくられた戦意高揚のための勇ましい軍歌や映画は枚挙に暇ない。しかし、最も効果的なプロパガンダは、官製の押しつけではない、大衆がこぞって消費したくなる「娯楽」にこそあった。本書ではそれらを「楽しいプロパガンダ」と位置づけ、大日本帝国、ナチ・ドイツ、ソ連、中国、北朝鮮、イスラム国などの豊富な事例とともに検証する。さらに現代日本における「右傾エンタメ」「政策芸術」にも言及。画期的なプロパガンダ研究。
たのしいプロパガンダ
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たのしいプロパガンダ
2016/01/12 08:25
プロパガンダという戦争
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:人麻呂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二次世界大戦にいたる過程での、ドイツ、イギリス、アメリカのプロパガンダ合戦の具体例が丁寧に引かれていて、とにかく面白い。プロパガンダというのは、それを見聞きする相手に対して影響を与えるための戦略なのだから、楽しく面白くなければならないという真理を、改めて教えられた。北朝鮮のコワモテの女性アナウンサーのような権威的な喋り方は本当はダメなわけだ。
たのしいプロパガンダ
2021/04/13 10:19
たのしいプロパガンダ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本でプロパガンダというと本書にも記述があるように、北朝鮮のものが想起され、どうしても主張が強すぎてダサいもの、自分たちはこれではだまされない、という考えになってしまう。しかし本書ではプロパガンダは主張の伝達だけでなく、楽しさを重んじるものだと指摘しており、様々な実例が示されている。
たのしいプロパガンダ
2015/11/11 22:33
楽しい物は疑え?
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猫目太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在も、知らないうちに行われている(と思われる)プロパガンダ。楽しい、面白い物に紛れている。