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13件
夫のちんぽが入らない
著者 こだま
“夫のちんぽが入らない”衝撃の実話――彼女の生きてきたその道が物語になる。
2014年5月に開催された「文学フリマ」では、同人誌『なし水』を求める人々が異例の大行列を成し、同書は即完売。その中に収録され、大反響を呼んだのが主婦こだまの自伝『夫のちんぽが入らない』だ。
同じ大学に通う自由奔放な青年と交際を始めた18歳の「私」(こだま)。初めて体を重ねようとしたある夜、事件は起きた。彼の性器が全く入らなかったのだ。その後も二人は「入らない」一方で精神的な結びつきを強くしていき、結婚。しかし「いつか入る」という願いは叶わぬまま、「私」はさらなる悲劇の渦に飲み込まれていく……。
交際してから約20年、「入らない」女性がこれまでの自分と向き合い、ドライかつユーモア溢れる筆致で綴った“愛と堕落”の半生。“衝撃の実話”が大幅加筆修正のうえ、完全版としてついに書籍化!
いきなりだが、夫のちんぽが入らない。本気で言っている。交際期間も含めて二十余年、この「ちんぽが入らない」問題は、私たちをじわじわと苦しめてきた。周囲の人間に話したことはない。こんなこと軽々しく言えやしない。
何も知らない母は「結婚して何年も経つのに子供ができないのはおかしい。一度病院で診てもらいなさい。そういう夫婦は珍しくないし、恥ずかしいことじゃないんだから」と言う。けれど、私は「ちんぽが入らないのです」と嘆く夫婦をいまだかつて見たことがない。医師は私に言うのだろうか。「ちんぽが入らない? 奥さん、よくあることですよ」と。そんなことを相談するくらいなら、押し黙ったまま老いていきたい。子供もいらない。ちんぽが入らない私たちは、兄妹のように、あるいは植物のように、ひっそりと生きていくことを選んだ。(本文より抜粋)
夫のちんぽが入らない
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夫のちんぽが入らない
2017/04/30 06:15
壮絶だ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストレート過ぎるタイトルにまず圧倒される。
次に、筆者の波乱万丈過ぎる生き様にも圧倒される。
最後に、大きな感動と生きる勇気を与えてもらえる。
読み応えのある本で、一気に読みました。
2017/11/01 15:33
素敵でした
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:summer - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫への一途な愛を感じました。
愛し方、夫婦の関係は人それぞれ違う。
けれどそれでいいんだなと思わせてくれる作品です。
途中苦しくなりますが、最後は作者さんの今の幸せを感じます。
夫婦の形も幸せの形も、人それぞれ、違っていい。素敵な作品でした。
夫のちんぽが入らない
2020/07/29 23:34
SNSで見かけて
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えぐちよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
SNSで見かけて気になって購入しました。
タイトルの衝撃さとは裏腹に、すごく真剣で切ない話でした。これを読んだころ自分もちょうど婚約した時だったので、私はこうではないけれど、夫婦関係・夫婦の形について考えるきっかけになったかもしれません。
未婚の方でも興味深く読めると思います。友人にも薦めました。