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6件
ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
著者 大前粟生
映画化&英訳決定! 恋愛を楽しめないの、僕だけ? 大学生の七森は“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手。こわがらせず、侵害せず、誰かと繋がりたいのに。共感200%、やさしさの意味を問い直す物語
ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
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2025/05/14 00:00
大前さん
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと気になっていた。主人公がしんどくて読んでいるこっちもずっとしんどい。この方の文章はぜんぶ読みたい。「死なないから、消えながら生きていたい。」あぁ、と思った。七森の居場所は、あるようなないような。
2024/12/12 19:08
人の痛みを感じる人
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからにじむ雰囲気に引かれる。性別や年齢に関係なく、確かにぬいぐるみが好きな人は優しいと思うから。
優しいというと語弊があるかもしれない。物言わぬ何か(ぬいぐるみ)にだけ自分の本心が語れるような。人の痛みを自分の痛みのように感じて苦しくなる感じ。
自分はそこまでではないが、本書の登場人物には共感できるところがある。
そしてそういう人はたいてい生きづらい。
自分の中にある生きづらさと、自分には理解しきれなくても生きづらさを感じている人たちの思いをそっと示してくれる優しい短編集。
ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
2023/05/16 08:02
映画原作
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を観たのでその余韻で読む。七森は男らしさとか恋が苦手な男子。その「ふたごのような」同級生の麦戸は、大学のぬいぐるみサークル「ぬいサー」に入る。ぬいぐるみを作るのではなく話し相手として話しかけること。怪しげにも見えるが、そのことが彼等の視点を通じて説明される。繊細な、繊細すぎることでちょっとしたことで傷つく七森たち。一方で白城という存在は異彩を放っていて、彼女はぬいサーの中でもぬいぐるみに話かけない。白城は少しの間だけ七森と交際し別れている。白城は少し客観的で台風の目のような存在。心から共感するかというとちがうが、確かに響くものはある。
ほかに3篇収録。こちらは読み飛ばしてしまった。