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12件
老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路
著者 野澤千絵
私たちは、「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいます。右肩上がりに空き家は増え続け、15年後には3戸に1戸が空き家になってしまうにもかかわらず、都市部では相変わらず超高層マンションが林立し、郊外では無秩序に戸建て住宅地の開発が続いています。住宅過剰社会は住みにくい「まち」の原因です。あなたは最近、自分の「まち」が住みにくいと感じることはないでしょうか?
老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路
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老いる家崩れる街 住宅過剰社会の末路
2017/02/17 16:30
子世代に「負動産」を残さないために今できる事を始めなくてはいけない
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新国立競技場など東京オリンピックにかかわる費用が膨らんでいるという報道がされている頃、著者の子供(当時中1)がテレビを見ていてつぶやいた
「これ以上、自分達の世代に迷惑をかける事はやめて欲しいな」
投票権も決定権もまだない子供達が大人になって使う建物・まちという空間、そしてそれらの維持管理・更新するための財政負担を私たち世代が一方的に決めて押し付けていいのか?
著者が改めて気づかされた瞬間だったとあとがきに書かれています。
人口が減っていき空き家があふれているのに新たな住宅が建て続けられている「日本」
誰もがこのままではいけないと内心思っているのに、改善されない。
今立ち止まらければ次世代に大きな負債を残してしまうと思う。
老いる家崩れる街 住宅過剰社会の末路
2016/11/29 18:46
日本の住宅政策の病弊
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
住宅産業は裾野の広い産業で景気刺激効果も大きいため、各種優遇政策が取られているが、これには多額の税金が投入され、何世代にもわたって影響が残ることがよく吟味されていない。少子高齢化の加速、空き家の増加、地域の絆希薄化、湾岸タワマンの3割は中国人の購入、公共インフラの老朽化と維持費の増加等山積する課題は日本の政治の病弊そのものである。著者はよく全国の事例を調べ、貴重な提言もしており、一読して大変ためになる本である。
老いる家崩れる街 住宅過剰社会の末路
2017/01/09 22:02
日本の住宅政策の失敗
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ一部の人しか言わないが、日本の住宅政策の失敗である。臨海部の高層マンションなど将来(所有者にとっても社会にとっても)負の財産となることは誰でもわかるが、建設を推進するのはなぜだろうか?