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7件
愛の夢とか
著者 川上未映子
あのとき、ふたりが世界のすべてになった――。ピアノの音に誘われて始まった女どうしの交流を描く表題作「愛の夢とか」。別れた恋人との約束の植物園に向かう「日曜日はどこへ」他、なにげない日常の中でささやかな光を放つ瞬間を美しい言葉で綴る。谷崎潤一郎賞受賞作。収録作:アイスクリーム熱/愛の夢とか/いちご畑が永遠につづいてゆくのだから/日曜日はどこへ/三月の毛糸/お花畑自身/十三月怪談
愛の夢とか
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愛の夢とか
2024/06/03 09:25
私が一番好きだった作品「十三月怪談」
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アイスクリーム熱」(あれだけ好きでたまらなかったはずなのに、その気持ちはアイスの様に溶けてしまって)「「愛の夢とか」(親しくしていた人とも一度会わなくなってしまうと)「いちご畑が・・・」(いちごが二人の仲をきちんともとにしてくれるはずだったのに)「日曜日はどこへ」(あの人が来るわけないのに、小説のようにはきれいにおわらない)「三月の毛糸」(世の中のものがすべて毛糸でできている世界へ彼女が僕をいざなう)「お花畑自身」(あれはわたしがつくった庭、わたしが育て上げた花たち、そのとおりだとj思う)、そして私が一番好きだった作品「十三月怪談」、死後、彼女が見ていた夫の姿はどうやら現実の彼ではなくて彼女が作り上げた彼女の死後の後の彼の姿だった、切なくて、でも幸せそうなラスト、これでいいのだ。
愛の夢とか
2024/03/31 12:21
愛の夢とか
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
収録されている作品「お花畑自身」は、会社経営者の夫が破産し家を手放した専業主婦が、手放した家を近所の公園から観察し、住人が家を出た隙に勝手に庭に上がって花や草木の手入れをしてしまう。
花畑の手入れが行き届いていないからと勝手に上がる女と、若くして作詞家として活躍する住人の女性の対話、ラストの行動はどちらも共感できないのだが、それでも物語に引き込まれ、見入ってしまう魅力があると感じた。
愛の夢とか
2017/10/25 11:01
谷崎潤一郎賞受賞作
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
7つの独立した短編小説で構成されています。物でも人でも、異常に執着する女性の心がリアルに描かれていました。