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顔氏家訓
6世紀末、王朝の興亡が繰り返された中国六朝時代に、一族流浪の困難を乗り越えて、粱、北斉、北周、隋と4代の王朝に仕え、学問を家業とした名門貴族として生を全うした顔之推。彼が子孫のために書き残した『顔氏家訓』は、家族の在り方から子供の教育法、文章論、養生の方法、仕事に臨む姿勢、死をめぐる態度に至るまで、人生のあらゆる局面に役立つ知恵に満ちている。その英知が分かり易い現代語訳で甦る。
顔氏家訓
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紙の本顔氏家訓
2019/06/02 19:02
傍らに置いて永久保存。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
顔氏、そういえばどこかで名前の断片を・・、と思って最後評伝を読んで、ポン、と膝を打つ。孔子の高弟、顔回の家系なのです。
さて本文は『わしは』で語られる家訓なのですが、家訓というよりは、父親が子供達に語るような、そんな風体で綴られています。とても解り易く、丁寧な内容です。人として生きる道の方向を指し示してくれています。子供達への語り種というレベルを超えて、世の多くの人達へのメッセージとも受け取れる、素晴らしい内容でした。
日々迷った時、辛い時、理不尽に感じた時、本書に目を通し直していきたいと思います。
紙の本顔氏家訓
2020/03/18 10:42
6世紀の中国における混乱時代に名門貴族が著した人生における知恵袋とも言える一冊です!
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、6世紀の中国において、粱、北斉、北周、隋と四代の王朝に仕え、学問を家業とした名門貴族として生を全うした顔之推が子孫のために書き残した名著を現代語訳で分かりやすく書き直した画期的な一冊です。当時の中国は、王朝の興亡が繰り返され、次々に新しい王朝が勃興しては廃れ、また勃興しては廃れといった状況を繰り返した時代でした。そのような混乱した社会において、高い学問を誇る顔之推が、家族の在り方、子どもの教育、文章論、養生方法、仕事に臨む姿勢、死をめぐる態度といった人生のあらゆる局面における知恵を纏めた貴重な書です。当時の叡智をぜひ、現代語訳で読んでみてください。
紙の本顔氏家訓
2023/01/23 23:39
名著であるが儒教の負の面はやはり見受けられる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ライサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさか作者は顔回や顔良の子孫かつ顔真卿の祖先だったとは。
読んでから知った。
それはさておき。上手く儒教と仏教を昇華している。。。が。
儒教に仏教的立場からその欠点を突いた老子の事を、かなりの無理解から批判している。
ここが非常に惜しい。
また結局儒教とは打算的、差別的で自己中心で金銭主義に走る面が大きいのだけれども。
そこの弱点を作者自身も上手く昇華できていないように見受けられた。
よってこの評価とする。
ただ、儒教の影響が大きい中国、韓国、日本ではやはりこの本も人気になるのは良く分かる。