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3件
ペルシア帝国
著者 青木 健
なぜイラン高原の辺境から、世界史上に輝く二つの帝国が生まれたのか?
ハカーマニシュ(アケメネス)朝とサーサーン朝、気鋭の研究者がその興亡を描く、世界史ファン待望の一冊!
ペルシア悲劇、ペルシア絨毯を生んだ、哀調を帯びた神秘的な桃源郷。
しかし、古代オリエント期のペルシアは、リアリズムの極致というべき世界だった!
急激な都市化、海のシルクロードの掌握がもたらす経済的繁栄。
西アジアからエジプトまで支配するに及んだ壮大な組織力と軍事力。
くりかえされる宮廷クーデターと兄弟間の殺戮……。
そしてリアリズムの塗料が剥げ落ちた時、古代ペルシアに衰亡が忍び寄る――。
ペルシア帝国
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ペルシア帝国
2020/10/11 20:23
ペルシア帝国の内情
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書で記述される2つのペルシア帝国(ハカーマニシュ朝・サーサーン朝)と言えば強大な力を持っていたがアレクサンドロス大王やイスラーム勢力によって一気に滅んだというイメージがあったが実は攻められる前に帝国はボロボロになっており最後の一撃を加えられただけというのがよくわかった。
ペルシア帝国
2022/10/22 08:36
ペルシア帝国
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今日「ペルシア帝国」とされるアケメネス朝とササン朝が、いかにペルシア帝国と言い難いかを詳細に論じ、その名称も含めて西洋中心的であることを論じている。固有名詞もハカーマニシュ朝、サーサーン朝と当時の言葉をもとにして記述していて、読みにくいかもしれないが、誠実で貴重といえる。
西洋からの見方や、イスラームのアラブ人中心の見方ではない歴史が読める。
2020/12/01 11:37
類書があまり見当たらない分野
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ギリシア ローマ史からしか見たことがなかったペルシア帝国のお話である。類書があまり見当たらない分野なのでこの本を読んでみた。
頭の中に入っているペルシア帝国側の固有名詞がすべてギリシア読みローマ読みなので最初のうちは戸惑ったが、そのうちああこれはクセルクセスのことかと見当がつくようになったが。
読んでいて過去に読んだこの時代の解釈がギリシア ローマ史観だということをしっかり感じさせられた。(アレキサンダー大王の偉業など)