- みんなの評価
8件
ミミズクと夜の王
著者 著者:紅玉 いづき , イラスト:磯野 宏夫
魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。 額には 「332」 の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。 自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。 願いはたった、一つだけ。 「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」 死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。 全ての始まりは、美しい月夜だった。 ―― それは、絶望の果てからはじまる、小さな少女の崩壊と再生の物語。
鳥籠巫女と聖剣の騎士
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2021/07/23 12:58
見事な幻想ファンタジー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
切なくも、勇気が出てくるような美しきファンタジー。魔物も人間も同じように愛を受けて育ち、愛に惹きつけられるのだなあとあらためて思いました。前半ミミズクの立ち位置がよく分からず、霧に包まれたようなふわふわした物語だと感じましたが、途中でいろんなことが明確な形を表してきた頃からグッとこの物語に引き込まれました。ディアとミミズクの心温まる交流からクライマックスにかけての流れはとても印象深かったです。
2020/07/22 23:10
今この時しか書けない小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
若書きと言えば若書きだし、誰しもに裏表もなく直球勝負の作品だけれど…、いや、だからこそ大人の顔の奥深くにしまい込んでいた子供時代の心にスッと届くような素敵な物語だった。子供から大人まで幅広く楽しめる現代の寓話。
2017/12/02 17:45
人によっては平坦すぎる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Scythe Harpoon - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後感のよいファンタジーで、どこか懐かしいような、お伽噺のような、そしてファンタジーラノベらしく話の規模も大きい話でした。優しい物語といえばいいんでしょうか。
しかしそれは裏を返せば、刺激のない平坦な、既視感のあるベタなお話ということです。私のように全く合わないという人もいることでしょう。「夜の王」という言葉からかなり壮大かつ難解な、哲学的な物語かと思ってましたがそうではなく、また序盤の展開から沈鬱な方向に突き抜けるのかと思ったらそうでもなく。個人的には期待外れでした。
癖が強すぎるのではなく逆に無いが故に万人受けする話ではないです。