電子書籍
ブッダ最後の旅
著者 中村元 (訳)
原始経典の中にはブッダの生涯は殆ど記されていない.だが彼の死は信徒にとって永久に忘れえぬ出来事であったのだろう.パーリ語本『大パリニッバーナ経』の中に,ブッダの死とその前後の事件が詠歎をこめて語られている.本書はこのパーリ語本を底本とし,サンスクリット本,漢訳本を参照して邦訳.巻末に周到詳細な注を付す.
ブッダ最後の旅
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電子書籍ブッダ最後の旅
2020/01/12 18:15
電子書籍で大般涅槃経
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブッダの最期を語る大パリニッバーナ経(大般涅槃経)の邦訳本が遂に電子書籍になりました。経典を電子書籍で読む時代なりました。
紙の本ブッダ最後の旅 大パリニッバーナ経 改版
2020/01/12 18:09
経典です
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ブッダ最後の旅』という素敵なタイトルがついていますが、大パリニッバーナ経(大般涅槃経)という経典の邦訳本です。
紙の本ブッダ最後の旅 大パリニッバーナ経 改版
2022/10/24 09:41
人間釈尊の生活感と人生観がみえる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、シャカブッダつまり人間釈尊の晩年の言行を伝承したパーリ経典の、日本語訳。
大乗経典では超人的で崇拝の対象になるようなブッダが描かれているのに比べれば、パーリ経典のほうが史実に近いといえる。そこに記録されているのは元来のブッダの姿だ。
もっともこのパーリ経典ですらも、後世になって付け加えられたとおぼしき創作が混じっていたり、伝承の過程で誇張されたとおぼしき箇所があったりするので、眉唾ものではある。後世の口伝や布教教化の過程で、釈尊がいわば「神格化」されてしまったからである。
まず、一見して判るような、科学的にありえない叙述がある。例えば、ブッダは死期が選べ、寿命が意のままに延ばせる、というような叙述がそうだ。
つぎに、釈尊が説いた元来の内容であるところの原始仏教について理解が進んでいれば、原始仏教と矛盾するかもしれない疑問のあるエピソードに気がつくかもしれない。
このような思考判断力を身につけるためには、同じく岩波文庫から出ている中村元先生訳の「ブッダのことば スッタニパータ」や「ブッダの 真理のことば 感興のことば」なども読んでおくとよいだろう。またそれらの内容が思想哲学的で抽象的な思考が多いのに比べると、本書は具体的で生々しいエピソードが語られているのでかなり読み易いと思う。
この経典から垣間見えるのは、釈尊の人間らしい温かみのある姿だ。そして、元来の仏教の本質である。
思想家としての釈尊と、思想哲学としての仏教である。
紙の本ブッダ最後の旅 大パリニッバーナ経 改版
2020/07/04 20:19
ブッダ最後の旅 大パリニッバーナ経 改版(岩波文庫)
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:n - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代語訳に加えて解説と経典の中で使われる専門用語の注が付いているので読みやすい。分らない場合は、解説から読んでも意味が分るようになっている。中村元先生だからこそできる編集方法ではないかと思う。