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5件
ヨーロッパ史入門
著者 池上俊一
一八世紀になるとヨーロッパをまとめてきたキリスト教の影響力が弱まり,ヨーロッパを形成する国々はさらなる合体や分裂をくり返すことになった.近代国家成立を決定づけた革命や新しい思想の誕生,二度にわたる大戦,アメリカや中国の台頭を経て,「古い大陸」ヨーロッパはどこへ向かうのか? 近代から現代までの歴史を俯瞰する.
ヨーロッパ史入門
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ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ
2022/03/04 15:26
ヨーロッパ史の根幹「多様性」
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨーロッパ史、特に18世紀から現代までの300年を本書では扱っている。帝政・王政の崩壊から市民革命、その背景も丁寧に述べられている。各国ごとではなく一つの概念を通して書かれているので歴史を考えるときには役に立つ。特に興味をそそられたのは前書ではあまり触れられていなっかったロシアのこと。著者もロシアはヨーロッパか?としているが帝政ロシアから革命、ソ連の成立。20世紀の二つの大戦での位置。第二次大戦後の冷戦、ソ連の崩壊とヨーロッパに影響を与えたと言うより世界へ影響を与えたこと。今ウクライナに何故ロシアは進行侵略しているのか。大陸の東にある日本の我々は考えておかなければならない点。最終章は著者のヨーロッパへの想いも込められている私論も多いがアメリカとの関係も含めヨーロッパの未来に問いかけている。
ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ
2022/02/03 13:47
前作『原形から近代への胎動』の後編です
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
先月刊行された同新書の同タイトル『原形から近代への胎動』に続き、当書が後編にあたります。
前作と今作の二段重ねで読むことをお勧めします。後編の当書は全部で4章構成で、第1章が18世紀、第2章が19世紀、第3章が20世紀、第4章が21世紀に充てられています。前作に続き、スマートな文章で読みやすいです。
高校で世界史を選択しようか悩んでいる生徒たちにとって、参考になる前作と当書です。西洋史はこういう話なのか、を知ることができますので。
2025/01/22 20:58
啓蒙主義、市民革命から現在まで
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
二分冊のヨーロッパ史入門の二冊目。啓蒙主義、市民革命から現在までが扱われる。長い年月をかけて形成された「ヨーロッパ」が植民地主義をはじめとして負の部分を含め世界を覆い尽くしていく時代としてもいいかもしれない。排外主義が高まる今日の状況は膨張していった「ヨーロッパ」が逆流を起こし、身勝手にもそれへの反発のようにも見える。