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8件
ドン・キホーテ
著者 セルバンテス (作) , 牛島信明 (訳)
騎士道物語を読み過ぎて妄想にとらわれた初老の紳士が,古ぼけた甲冑に身を固め,やせ馬ロシナンテにまたがって旅に出る.決定的な時代錯誤と肉体的脆弱さで,行く先々で嘲笑の的となるが….主人公ドン・キホーテをはじめ登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌な,おなじみセルバンテス(1547-1616)の代表作.新訳.(全6冊)
ドン・キホーテ 後篇三
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ドン・キホーテ 前編1
2015/12/26 02:29
ノルウェー文学クラブ世界傑作文学第一位
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが知る作品でですが、風車の話とお供のサンチョパンサが有名で、文学にいうよりは古い小説というイメージでした。
戦争と平和や百年の孤独などを上回る評価を得ていると耳にし、戦争と平和を全巻読了後読み始めました。
非常に軽妙です。訳がよいのか内容は非常にわかりやすいです。
なにか教訓やら現代の自分の生活にも通じるような文学的経験を得ることを期待していましたが、そういうものはあまり感じられませんでした。
読み進めていくとひょっとしたらこの作品の偉大さがわかってくるのかもしれません。
ただし、1巻の時点では、近代小説の成立・近代小説の技法を生み出したなどといったところが評価されたのかな?と思っているところです。
ドン・キホーテ 前編1
2002/02/19 09:46
やっぱり面白い
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何世紀にも渡って読み次がれる小説だから読み継がれる小説だから面白くないわけはない、というのは読んで初めて分かること。騎士道物語を読みすぎた頭のおかしい男が時代錯誤の冒険に出る、というこの『ドン・キホーテ』は、物語が絵巻物のようにトントンと展開していって、読みやすい。登場人物たちの言動が滑稽で、面白い。
前後編を合わせて、岩波文庫は計6冊、ちくま文庫は計4冊。でも装丁も訳も岩波の方がいいので、僕はこっちを買いました。
えらいもんで、『ドン・キホーテ』を読んだ直後に、いろいろな文章で“風車に戦いを挑むドン・キホーテのような”という文章をいくつか見かけたのだけど、そういう時に“教養としての「ドン・キホーテ」”というのを実感した。
ドン・キホーテ 前編1
2003/05/25 21:17
文学にあまり馴染みがない人には、難しい作品ではないでしょうか。
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:素人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、滑稽であると同時に悲惨である、
人間というものの両面性を描いているといわれます。
しかしそれは、僕のような経験の薄い、
鈍い読者には読み取り辛いものなのではないか、と思います。
つまり、読むには読めるが楽しめないということになってしまうのです。
滑稽なものを滑稽と感じるためには、ある程度、
読者に余裕がないとだめですが、それを持たない、または、
軽いエンターテイメント性を求める人は、
この長編小説を読み始めても、途中で挫折してしまうでしょう。
以上を要約すると、「名作を読むのはなかなかしんどい」ということになります。