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15件
赤と青のガウン(PHP文庫)
著者 彬子女王(著)
女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下による英国留学記。待望の文庫化! 《赤と青のガウン。それは、私が博士課程を始めたときからいつか着る日を夢みてきたものだ。五年間の留学生活中、何人もの友人が博士課程を無事修了し、オックスフォードを旅立っていく様子を何度も見送ってきた。晴れ晴れとした表情でこのガウンを身にまとい、学位授与式が行われるシェルドニアン・シアターから出てくる友人たちの姿は、誇らしくもあり、またうらやましくもあった。オックスフォード大学の厳しい博士課程を成し遂げた者しか袖を通すことを許されない赤と青のガウンは、くじけそうになったときにふと頭に浮かび、オックスフォードに来たときの自分に立ち返らせてくれる「目標」だった。》(「あとがき」より抜粋)英国のオックスフォード大学マートン・コレッジでの、2001年9月から1年間、そして2004年9月から5年間の留学生活の日々――。当時の心情が瑞々しい筆致で綴られた本作品に、新たに「文庫版へのあとがき」を収録。 〈本書の主な内容〉●おわりとはじまり ●英語の壁 ●側衛に守られるということ ●子どものころからの習慣 ●外国でのハプニング ●授業のこと ●古代ケルト史を学ぶ ●マートン・コレッジの一日 ●フォーマル・ディナーの楽しみ ●海外で頑張る日本人留学生たちの進路 ●「浮世絵はどのようにみるものなのか」 ●アフタヌーン・ティーを女王陛下と ●バッキンガム宮殿へのお招きの連絡 ●英国の電車の思い出あれこれ ●二度目の留学 ●何をやってもうまくいかない日 ●法隆寺金堂壁画 ●英国の食あれこれ ●美術史研究者の試練 ●謎の侵入者 ●お雑煮とスコーン ●博士論文性胃炎 ●博士論文への二つの壁 ●人生でいちばん緊張した日 ●たくさんのおめでとうのあとで・・・・・・ ●生まれて初めての猛抗議 ●心からの「最終報告書」 〔ほか〕
赤と青のガウン(PHP文庫)
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2024/06/23 11:12
皇族の留学奮闘記
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞の書評欄に写真入りでインタビューが載っていて興味を持ち読んでみた。皇室の一員である著者がどのような理由でオクスフォードに二度留学し博士号を取得しようと思ったかや博士論文提出までの奮闘が書かれている。皇族だからと言って取得できたわけではなく、異なる大学のシステムや資料収集、その間の教授たちや友人たちとの交流も書かれていて興味深く読み進めた。留学中の一人での生活体験も自然に書かれている。文章も分かりやすく簡潔だが心情が伝わった。オープンな父殿下の性格を受け継いだような感じもした。
2025/04/24 15:27
おもしろ〜
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中林 - この投稿者のレビュー一覧を見る
頭のいい人の文章って読み易くて面白いなと改めて実感
2025/04/06 05:36
姫様
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
父上が監修していることもあって内容が面白い。自身の体験記もさることながら留学のここらが前など役立つこともさりげなく記されている。面白エピソードには笑わせてもらう。あとがきにあるように苦労話が少ないがその苦労には余人が解することもなさそうだ。