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起業の天才!
著者 大西康之
【ジェフ・ベゾスは、このヤバい日本人の「部下」だった】
かつて日本には、「起業の天才」がいた。
リクルート創業者、江副浩正。
インターネット時代を予見、日本型経営を叩き潰し、
自分では気が付いていない才能を目覚めさせた社員のモチベーションを武器に
彼がつくろうとしたのは、「グーグルのような会社」だった。
だが彼の名は「起業の天才」ではなく、
戦後最大の企業犯罪「リクルート事件の主犯」として人々に記憶される。
「ベンチャー不毛の地」となった日本に必要な「起業家の資質」とは何か。
リクルート事件の大打撃を乗り越え1兆8000億円の負債を自力で完済、
株式時価総額で国内10位にまで成長した「奇跡の会社」はどのようにつくられたのか。
苦境に立ち逆風に向かうすべての日本人に贈る、
歴史から葬られた「起業の天才」の真の姿。
【日本にも、こんな経営者がいた!】
・グーグルの「検索」を先取り
・独自の「クラウド・コンピューティング」
・読売新聞と「全面戦争」
・電通から広告を奪う
・日・米・欧を結ぶコンピューター・ネットワーク
・世界の「コンピューターの天才」をかき集める
【「はじめに」より抜粋】
江副さんが生きていたら、保身に汲々とする日本の経営者にこう尋ねることでしょう。
「経営者とはどういうものか、経営者ならなにをすべきか。わたしはつねに学び、考え、
そのとおりにやってきました。あなたがた、自分が経営者であると考えたことがおありですか」
――瀧本哲史(京都大学客員准教授、エンジェル投資家、2019年没)
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起業の天才! 江副浩正8兆円企業リクルートをつくった男
2023/05/13 16:40
「虚業」と言われたリクルート
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江副浩正の会社リクルートは、今のグーグルのような会社だ。
自分たちで何をすれば事業になるかを考えるところから始まる。
社員皆経営者の会社だ。
東大卒など優秀な社員が多く、また、チームに必要な人材を社内で引き抜いたりもする。
私がこの会社の社員だったら、同僚に対する劣等感ですぐに退社したに違いない。
でも、この会社でみんなと仕事をしてみたいとも思う。
リクルートは、情報を商品として売り物にした最初の会社だ。
稲盛和夫にリクルートのビジネスは「虚業」だと言われるほど、
日本は、高度な物づくり技術で成長してきた国だ。
現代では、情報がお金になることをみんな当り前にのように分かっているが、
リクルート創業当時の日本の国民にはその感覚はもっていなかったと思う。
リクルートは、どんどん事業が成功し、どんどん会社が大きくなる。
どんどんお金がたまりやりたいことが何でもできる会社になる。
そんな中、リクルート事件が発生する。
この本を読む限り、検察側がどうしても有罪にしたかった事件の印象を受ける。
江副浩正がリクルート事件で有罪にならず、リクルートを牽引していたら
日本のネット関連ビジネスは世界一になっていたと思う。
若い起業家に是非読んでもらいたい。頑張れ日本!
起業の天才! 江副浩正8兆円企業リクルートをつくった男
2022/05/01 19:37
小説以上に手に汗を握る「物語」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、本書はまさに小説以上に手に汗を握る「物語」でした。リクルートという企業に対しては、かつては私もマイナスの意味での「いかがわしさ」を感じていましたが(朝日新聞を読んでいたからかな?)、社員の方にバイタリティや陽気さを感じることが多く、その秘密を垣間見ることができました。晩年は気の毒でしたが、それでも味方となる人たちの言葉は感動的ですね。
起業の天才! 江副浩正8兆円企業リクルートをつくった男
2023/04/10 08:05
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0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
この文章に出会えただけで、1万5000円の価値を感じた。。
これまでにマネー本をたくさん読んできた人であれば、本書には既知の内容も多いはずだ。 それはそれで構わないが、結局はそれらの知識をどのように取捨選択し、どのようにして文脈に溶け込ますことができるのかで著書の力量が決まるのだ。